2012年 (平成24年) アラブ、アフリカ 中東諸国革命顛末記 11
2012年 平成24年03月01日〜5月 平成24年 アラブ・アフリカ・中東諸国革命顛末記 ]


マリ北部の2勢力統合、独立イスラム国家建設で合意


3月に反乱軍によるクーデターが発生した西アフリカのマリで26日、
遊牧民トゥアレグ人の反政府武装勢力「アザワド解放国民運動(MNLA)」とアルカイダ系のイスラム過激派勢力
「アンサル・ディーンAnsar Dine」が統合し、同国北部で独立したイスラム国家を建設することで合意した。
MNLAのスポークスマンはロイターの電話取材に応じ、(新国家)「アザワド」の幹部についてはこれから指名していくと述べた。
マリでは、政府軍がMNLAとの戦闘における武器不足などをめぐって不満を高め、
3月22日に首都バマコの大統領府を攻撃。
一方、MNLAはクーデター以降、北部の主要都市を制圧し、4月に入って北部の独立を宣言していた。


@今月初め、世界遺産の都市トンブクトゥにある聖墓の一つを破壊して話題になったのが、このアンサル・ディーン。
トゥアレグ族の反政府武装勢力「アザワド解放国民運動(MNLA)」のメンバーの多くはリビアでカダフィ側の傭兵として戦い、
お土産に最新式の武器を持ちかえった猛者揃い。
そうとも知らずマリの正規軍はいつもの調子で掃討作戦に出かけたら、逆に返り討ちにあいびっくり。
旧式の武器では戦えないと最新式の武器を大臣におねだりしたら、予算がないとけんもほろろにシカトされてしまい、
それが原因で頭に来た青年将校たちによってクーデターが起きたというのが今までの話。





平成24年5月27日


シリア アサド軍の攻撃で70人以上死亡


シリアの在外反体制派、シリア人権監視機構によると、シリアで25日、政権側の攻撃などで70人以上が死亡した。
うち子ども13人を含む50人以上が、ホムス県ハウラで起きた政権軍の砲撃により死亡したという。
同機構のアブドルラフマン代表はAFP通信に「虐殺が起きた。
国連の監視団は何もせず、ただそこにいるだけだ」と批判した。
25日はイスラム教の礼拝日で、北部イドリブや南部ダルアなどで反体制デモが起き、
治安部隊の発砲で複数の負傷者も出たという。


@相変わらずアサド軍、無差別攻撃を繰り返しているようです。無茶苦茶です。国連の責任は重いです。
いつもそうですが、だれも責任をとらない国連監視団。こいつらにただ飯を食わせる必要がありますか。


目を背けず見てください。



平成24年5月26日


イエメン 自爆攻撃で96人死亡=アルカイダ、首都で兵士狙う


イエメンの首都サヌア中心部で21日、自爆攻撃があり、南北イエメン統一22周年を記念する軍事パレードの
リハーサルをしていた兵士ら少なくとも96人が死亡した。
約300人が負傷した。AFP通信が伝えた。
自爆犯は軍服を着てリハーサルに参加していた。
犯行声明は出ていないが、警察当局者は「攻撃は国際組織アルカイダの特徴を示している」と指摘した。
同国南部ではアルカイダ系「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)などの武装勢力の活動が活発。
サレハ大統領の後任として2月に就任したハディ大統領は親米路線を堅持し、武装勢力との対決姿勢を強めてきた。
首都での大規模攻撃の発生で、政府と武装勢力との衝突が激化する恐れもある。
爆発時に現場にいたアリ国防相にけがはなかったという。パレードは22日に行われる予定で、
ハディ大統領も出席することになっていた。


@アメリカとの同盟関係を強めイスラム急進派に対する掃討作戦を行っているハディ大統領に対する
アルカイダの報復攻撃のようです。





平成24年5月22日


シリアの軍施設付近で自爆攻撃


シリア東部デリゾールの軍施設付近で19日朝、自爆攻撃と見られる車の爆発があり、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、
少なくとも11人が死亡、約100人が負傷した。
爆発は、軍情報施設の駐車場を直撃、車両を燃焼・破壊し、付近のビルの壁を崩壊させるなどした。
シリアでは、治安機関を標的にした爆弾事件が相次いでおり、今月10日にも55人が死亡している。
シリア政府は、「テロリストの犯行」としているのに対し、同国反体制派組織は、
「反体制側が暴力行為を行っていると見せかけるための政府側の策略だ」として、政府を批判した。


@シリアと敵対するイスラエルのモサドの仕業という情報も流れていますが、国連監視団が入ってから多発している
ダマスカスなどアサドのおひざ元での自爆攻撃は、アサドの自作自演臭いものばかりです。
AK47程度の武装しか持たない微力な自由シリア軍がダマスカスなどアサドの精鋭部隊が防衛する街で
戦闘を行ったという事実はありません。





平成24年5月20日


アフガン和平パイプ役アルサラ・ラフマニ射殺


アフガニスタンの首都カブールで13日、イスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉を行ってきた政府の「高等和平評議会」の幹部、
アルサラ・ラフマニ氏(Arsala Rahmani) が射殺された。
地元警察が明らかにした。評議会は昨年9月にも議長のラバニ元大統領を自爆犯による暗殺で失っており、
和平を探る政府や米国にとって新たな痛手となった。
ラフマニ氏は自動車で移動中、渋滞に巻き込まれたところを何者かに銃撃された。
タリバンは犯行への関与を否定している。

ラフマニ氏は和平評議会で、キューバ・グアンタナモ米海軍基地に収容されているタリバン幹部の釈放を協議する
小委員会の委員長を務めていた。
タリバン政権下で高等教育相などを務めたが、2001年のタリバン政権崩壊後、アフガン政府に協力。
議会で上院議員も務め、タリバンとのパイプ役と期待されていた。
和平交渉をめぐっては、専門家の間で、仮にタリバンが和平に同意したとしても、
ハッカニ・ネットワークなどタリバン内部の強硬派は同調しないとの見方が強い。
今回の犯行は、和平進展に反発する勢力が起こした可能性もある。


@どちらへ向かうにせよ、死体の山が後に残るのがアフガン。





平成24年5月14日


シリア イスラム武装組織が犯行声明=ダマスカス連続自爆攻撃


シリアの首都ダマスカスで55人が死亡した10日の連続自爆攻撃について、イスラム武装組織「ヌスラ戦線Jabhat Al-Nusra 」が12日、
ビデオで犯行声明を出した。
アサド政権によるダマスカスやイドリブ、ハマ、ダラア各県などの住宅地域への攻撃に対する報復だとしている。


@家畜のように殺害されてきたスンニ派によるアラウィ派に対する当然の報復でしょ。





自由シリア軍の英雄 Abdel Razak Talas



アサドは、子どもや罪のない民間人を殺すが、Abdel Razak Talas やJabhat Al-Nusra など武装した兵士を殺すことはできないと説明しています。


平成24年5月13日


パキスタン 警察狙い攻撃、20人死亡=10代少年の犯行か


パキスタン北西部・部族地域バジョール地区で4日、警察の詰め所を狙った自爆があり、地元メディアによれば
警察幹部を含む少なくとも20人が死亡、42人が負傷した。
周辺地域で活動する反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が犯行声明を出した。
犯人は10代の少年とみられ、警察関係者が集まっていたところに走って近づき自爆した。
バジョール地区では3日にも爆弾攻撃が2件発生し、TTPに反対する部族指導者ら5人が死亡。
その後、警備体制が強化されていたという。


@原文には、テロという言葉が使われていますが、10代の少年にはその意味すら分かっていないでしょう。
TTPは当たり前のようにこうした少年を自爆攻撃に使っているようですが、とんでもないバカ野郎集団ですね。





平成24年5月4日


エジプト カイロ デモ隊襲撃で20人死亡=大統領選前に混乱拡大も


エジプトの首都カイロの国防省付近で2日未明、今月23、24日投票の大統領選挙の立候補審査で失格になったイスラム教厳格派の
元候補を支持するデモ隊を群衆が襲撃し、AFP通信によると20人が死亡、数十人が負傷した。
失格になったアブイスマイル氏は、母親が米国籍を取得していたとして選挙法の規定に抵触した。
同氏は、イスラム教の原点回帰を目指すサラフ主義者らの絶大な支持を受けており、
デモ隊の怒りは、暫定統治する軍最高評議会に向けられていた。


@この状況で、よく敵味方の区別ができるものですね。





平成24年5月2日


レバノン海軍、リビアから自由シリア軍へ供与される武器を押収


レバノン海軍はリビアからの輸送船がシリア(反政府側)向けの武器弾薬類を運んでいるのをレバノン北部の港に停泊させ、
武器弾薬類のコンテナー3個を押収した。これらの武器は重、中機関銃、ロケット、RPG,TNT及び弾薬類である。


@レバノンはアサドの影響下にありますからなんともなりません。





平成24年4月29日


パキスタンが弾道ミサイル実験=ICBM級試射のインドに対抗


パキスタンは25日、核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル「ハトフ4(シャヒーン1)」の発射実験に成功した。
軍が声明で明らかにした。
インドが19日、同国初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイル「アグニ5」(射程5000キロ以上)の実験に成功したことを受け、
対抗措置として打ち上げたとみられる。
ハトフ4の射程は700キロ程度だが、軍は今回打ち上げたのは改良型で「射程や技術が向上している」と説明。
パキスタンはこのほか、アグニに対抗する中距離ミサイル「ハトフ5(ガウリ)」(射程1300キロ)や
「ハトフ6(シャヒーン2)」(同2000キロ)も保有。ハトフ6ではインドのほぼ全域が射程圏内に入る。


@韓国は来月18日に種子島から日本のH-IIAロケットを使って多目的実用衛星「KOMPSAT-3」を打ち上げますが、
北朝鮮はこのことがよほど気に食わないようで、何としてもその前に自力で衛星(といえるほどの代物ではなかったが・・・)を
打ち上げたかったというのが本当のところ。
で、気負いすぎて失敗してしまって、逆に大恥をかいてしまった。
さらに自衛隊は野田内閣に一杯食わせた。田中初め素人集団でままごとやってろ。





平成24年4月25日


パキスタン東部の駅で爆発、3人死亡


パキスタン東部ラホールの中心部にある駅で24日午後、大きな爆発があり、地元メディアなどによると、
少なくとも3人が死亡、40人近くがけがをした。
地元警察によると、待合室付近で、仕掛けられた爆弾が爆発したとみられる。
当時はラッシュ時で、駅は混雑していた。テロの可能性があるという。


@ラホール駅は英国によって建設された象徴的建物のようで、1947年の英国領インドからの独立時、
ヒンドゥー教とシーク教の暴徒によって多くのイスラム教徒が虐殺された場所でもあるようです。





平成24年4月25日


タリバン首都攻撃計画か、爆発物大量押収=アフガン


アフガニスタンの情報機関・国家保安局(NDS)は21日、首都カブール郊外で爆発物10トンを押収し、
容疑者のアフガン人とパキスタン人計5人を拘束したことを明らかにした。
NDSは容疑者らが首都の繁華街や重要施設付近で大規模テロを狙っていたとの見方を示した。
カブールでは15日に外国公館などを狙った大規模襲撃事件が発生。
NDSは爆発物の押収時期を明らかにしていないが、現地からの報道では13日や15日との情報があり、
大規模襲撃事件と連動したテロ計画だった可能性もある。


@いずれにしても、4月19日ここで取り上げた通り、アフガン駐留米兵が武装勢力遺体と記念撮影、米紙が写真掲載にあるように、
さらにタリバンを侮辱刺激していますから、まだまだ油断は禁物のようです。


平成24年4月21日


アフガン駐留米兵が武装勢力遺体と記念撮影、米紙が写真掲載


米紙ロサンゼルス・タイムズは18日、アフガニスタン駐留米軍の兵士らが武装勢力メンバーとみられる遺体と記念撮影していたと報じた。
両国の新たな火種になる可能性もあり、パネッタ米国防長官が謝罪を表明した。
ある写真では、パラシュート部隊の兵士が「ゾンビ・ハンター」と記された非公式のワッペンとともに遺体のそばでポーズを取り、
他にも自爆犯の脚を持ったアフガンの警官と並んだり、遺体の一部を持って中指を立てる兵士の写真もあった。
写真は2010年に撮影され、同紙は兵士から写真の提供を受けたという。

ホワイトハウスのカーニー報道官は、オバマ大統領が事案の報告を受けているが、写真を目にしたかどうかは分からないと語った。
また、パネッタ長官は北大西洋条約機構(NATO)の外相・国防相合同理事会が開かれたブリュッセルで会見し、
写真について謝罪。「こうした行動は受け入れられない」と非難し、問題を調査中であることを明らかにした。
その一方で、同紙が写真を掲載したことに遺憾の意を示し、アフガン駐留軍への報復攻撃が起きる可能性に懸念を示した。


@アメリカ兵が同じ事をされたら、核攻撃も辞さないでしょ。間違いなくさらなる報復に繋がるでしょうね。





平成24年4月19日


アフガン タリバン制圧される=カブールの戦闘


アフガニスタンの首都カブールの議会議事堂や外国公館、ホテルが相次ぎ襲撃された事件で、アフガン治安部隊は16日、
議事堂近くとホテル脇のビルに立てこもり抵抗を続けていた武装勢力を制圧した。
内務省報道官は取材に対し、「全戦闘が終結した」と語った。
カブールでは15日午後2時(日本時間同6時半)ごろ、首都や東部の複数の地域を標的にした攻撃が発生。
16日未明も散発的に銃声や爆発音が鳴り響いた。
前日4発のロケット弾が撃ち込まれた日本大使館の敷地内にも16日朝、新たに1発が着弾した。
ただ、外務省は「職員は再度安全な場所に避難し無事だ」と説明している。
内務省報道官は16日午前6時半(同11時)ごろに戦闘は終結したと述べた。
死傷者数は不明。現地記者によれば、現在は落ち着いているという。


ロイター通信などによると、米軍主体の国際治安支援部隊(ISAF)とアフガン治安部隊は16日、夜明けと同時に、
タリバンが立てこもる中心部の建設中のビルを攻撃。
タリバンも応戦した。
アフガン内務省によると、同日午前、アフガン治安部隊が突入し、制圧した。


@いずれにしても暫くはこのような事態が続くと思われます。


平成24年4月16日


アフガニスタン タリバン、日本大使館にもロケット弾攻撃


アフガニスタンの首都カブール中心部の議会議事堂や外国公館、ホテルを15日襲撃した武装勢力は、
依然として周辺地域に立てこもっており、ロケット弾が着弾した日本大使館は16日も警戒を続けた。
同大使館によれば、15日昼すぎに始まった襲撃では敷地内にロケット弾計4発が着弾した。
うち1発は職員の仕事場である事務棟近くに落ち、爆風で同棟1階の部屋が激しく損傷。
このほか、事務棟2階の公使室の外壁などにも着弾した。
襲撃時に大使館にいたのは日本人館員20人と現地職員32人、日本の建設会社の日本人社員2人と
現地作業員20人の計74人。
全員、状況が比較的鎮まるまでの数時間、地下の避難施設に退避した。
館員らは既に宿舎に戻るなどしたが、必要があれば再び避難施設に移るという。


@コーランを燃やした米兵に対する報復と声明が出ているようです。





平成24年4月16日


パキスタン タリバンが刑務所襲撃、384人脱走 


パキスタンのアフガニスタン国境に近いカイバル・パクトゥンクワ州バヌで15日未明、銃や迫撃砲で武装した約150人が刑務所を襲撃し、
ロイター通信などによると944人の服役囚のうち384人が脱走した。
イスラム武装勢力、パキスタンのタリバン運動が犯行を認めた。
当局者によれば、ムシャラフ大統領暗殺未遂事件に関わり死刑判決を受けた空軍の元軍人も含まれており、
タリバン運動の脱走者は20人以上に上るという。


@京都も騒がしかったですが、あっちでもこっちでも騒がしいですね。





平成24年4月15日


武装勢力がホテル占拠=治安部隊と銃撃戦―アフガン首都


アフガニスタン内務省によると、首都カブール中心部にある「カブール・スター・ホテル」に15日、武装勢力が立てこもり、
治安部隊との銃撃戦に発展した。 


@7か所で爆発も起きているようです。





平成24年4月15日


マリ北部で反政府武装勢力トゥアレグ族が独立宣言、仏国防相は「承認せず」


西アフリカ・マリで6日、遊牧民トゥアレグ人の反政府武装勢力「アザワド解放国民運動(MNLA)」が、
ホームページで北部の独立を宣言した。
MNLAはホームページに掲載した声明で、独立国家の承認を国際社会に対して即時に求めるとした。
声明の発信地は北部の要衝都市ガオとなっている。
MNLAは、3月22日に同国南部の首都バマコで大統領府に攻撃を仕掛けた軍兵士らによるクーデターが発生して以降、
ガオや世界遺産の都市トンブクトゥなど北部の主要都市を制圧していた。
同勢力は、国際武装組織アルカイダとつながりを持つイスラム過激派組織から支援を受けているとされている。
一方、フランスのロンゲ国防相は6日、同勢力の独立国家を認めないと方針を発表。
ロイターに対し「アフリカ諸国に承認されていない一方的な独立宣言は、何の意味も持たない」と述べた。


いきさつは以前書きましたのでそちらを参照してください
リビアの政変がマリ国内の政変や、分離独立に大きく影響を与えているという事です。
但しマリのクーデターを国際社会が承認するまで、トゥアレグ族の独立が認められることもないでしょう。





平成24年4月6日


ソマリア首相演説中に自爆テロ 政府関係者ら6人死亡


ソマリアからの報道によると、首都モガディシオの国立劇場で4日、自爆テロがあり、
暫定政府の関係者ら少なくとも6人が死亡し、10人がけがをした。
アルカイダ系武装勢力シャバブが犯行声明を出した。
劇場ではこの日、新しい衛星放送の導入を祝う式典が開かれていた。爆発時は、暫定政府のアリ首相が演説中だった。
首相にけがはなかったが、ソマリアのオリンピック委員会とサッカー協会のトップの2人が死亡したという。
国立劇場は20年ぶりに今年3月に再開され、復興の証しとされていた。
モガディシオでは昨年8月にシャバブが撤退して以来、爆弾テロが相次いでいる。








平成24年4月5日


シリア反体制派、完全武装でも政権軍に勝てず=ロシア外相


ロシアのラブロフ外相は4日、欧米諸国やアラブ諸国に対し、シリアの反体制派が武器供与を受けたとしても、
アサド政権軍に勝利することは不可能だと警告した。
ロシアの国営タス通信が報じた。
ラブロフ外相は訪問先のアゼルバイジャンで、「たとえ反体制派が完全武装したとしても、
シリア軍に打ち勝つことはできない」とコメント。
「長年にわたり大敗が続く」との見方を示した。
また、ラブロフ外相は、反体制派支援策を話し合う、有志国による「シリアの友人」について、
国連とアラブ連盟の合同特使を務めるアナン前国連事務総長による取り組みの効果を損ねている、と批判した。
「『シリアの友人』の会合は、反体制派への武器供与や制裁拡大を目指しており、和平実現への努力を損ねている」と語った。


@ここにきて、ロシアの言っている事はある意味正解かも。
アサドは独裁者だが、反イスラエルの雄でありスンニ派が多く締める中東にあってシーア派のイランと盟友関係にあり、
レバノンのヒズボラを後押ししている。
自由シリア軍やシリア国民評議会がそうした背景の中で、反体制という事だけで独自の路線を貫けば問題はないが、
どこかと利害が一致するという事で動けばかなりややこしい状況が生まれる。
武器は欲しいが、提供者を間違うと、イスラエルが利する状況を生みだす可能性もない訳ではない。
反イスラエルを貫きながらアサド政権を倒さなければ意味はない。


最近FSAの最新映像が上がってきません。苦戦を強いられているのでしょうか。



平成24年4月4日


マリ反政府勢力、北部を制圧 軍クーデターに乗じて


西アフリカ・マリでトゥアレグ族の反政府勢力が1日、世界遺産の都市トンブクトゥを制圧し、北部の主要都市をすべて掌握した。
マリでは、軍の一部が3月22日、反政府勢力と戦う武器が不足していることなどを理由にクーデターを起こした。
首都バマコで大統領府などを占拠した上で、憲法を停止して国家権力を握った。
しかし、反政府勢力がこの機に乗じて、北部の主要都市に相次いで侵攻。
クーデターから1週間余りで国の半分が反政府勢力の影響下に入った。


@軍がクーデターで政権を倒し、反政府勢力は自分たちのテレトリーをきっちり抑える。
羨ましいというか、中々できそうでできない事です。





平成24年4月2日


「シリアの友」会合・・・反政府勢力を正統な代表に


反政府勢力への弾圧が止まらないシリアを巡って、アメリカや日本など関係国が会合を開き、
反政府勢力をシリア国民の正統な代表と見なすことで一致しました。
クリントン米国務長官:「アサド(大統領)が去り、シリアの人たちが前向きな道を選べるようにしなくてはいけない」
「シリアの友人」と称した会合には、日本や欧米、アラブ諸国を中心に70近い国が参加しました。
会合では、反政府勢力がシリアの正統な代表だとしたうえで、アサド政権への圧力を強めることで一致しました。

一方、1日も35人が死亡したとロイター通信が伝えるなど政権側による砲撃は止まらず、
外交交渉は手詰まり状態となっています。


@こんな茶番はどうでもいい事で、一日も早くまともな武器を自由シリア軍に送ってあげる事です。
虐殺は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ。って事です。








平成24年4月2日


アフガン警官、同僚9人射殺 逃走後タリバーン参加か


アフガニスタン東部パクティカ州の警察検問所で30日未明、警察官の男が同僚警官9人を射殺した。
AFP通信などが伝えた。
男は同僚らを射殺する前に毒物を飲ませたという。殺害後、武器を積んだ車で逃げた。
反政府武装勢力タリバーンの報道官は、男について「殺害した後、タリバーンに加わった」と話しているという。
アフガンでは、警官や国軍兵士が米兵ら外国軍兵士に発砲する事件が相次いでいる。


@これが原理主義なんですね。





平成24年3月31日


クーデターで所在不明のマリ大統領、電話で無事を確認


西アフリカのマリで起きたクーデターで22日から所在が分からなくなっている同国の
アマドゥ・トゥマニ・トゥーレ(Amadou Toumani Toure)大統領(63)は28日、AFPに対し、
反乱兵たちに身柄を拘束されてはおらず、現在も首都バマコ(Bamako)の安全な場所にいると述べた。
トゥーレ大統領は電話での短い会話で、「私はバマコにいる。神のおかげで私の家族と私は無事だ。
ぜひ知っておいてもらいたいのは、私は捕らわれていないということだ」と述べた。
「当然、私は状況の推移を追っている。マリで平和と民主主義が勝利を収めることを心から願っている。
今私が言うべきことはそれだけだ」

マリ国内ではクーデターに対する意見は分かれている。
法律家や政治家は憲法停止をやめるよう求めているが、同国北部で独立闘争を続けているトゥアレグ(Tuareg)人との戦いで
不十分な武器弾薬や訓練しか与えられていないとしてクーデターに踏み切った兵士たちに同情的な声もある。
マリの臨時政権は27日、クーデターに参加した者の選挙への立候補禁止や法の支配、基本的人権などについて規定した
新憲法を発表するとともに、夜間外出禁止令と国境封鎖も解除した。
バマコでは28日、反乱軍のリーダー、アマドゥ・サノゴ(Amadou Sanogo)大尉を支持する人たちがデモ行進を行った。

ブルキナファソのブレーズ・コンパオレ(Blaise Compaore)大統領が率いる6か国の首脳からなる調停団が
29日にバマコ入りする予定になっている。
ブルキナファソのイエペネ・バソレ外相はフランスのラジオ局RFIのインタビューで、
西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African States、ECOWAS)はマリの議会議長を首班と
する暫定政権の樹立を目指していると語った。


@近隣の西アフリカ諸国からなる調停団も、隠れている大統領の事は、まったく無視しているようです。





平成24年3月30日


南北スーダンが交戦 国境地帯、首脳会談を延期


ロイター通信によると、南スーダン政府は同国北部ユニティ州の油田で27日、スーダン軍による空爆があったと非難した。
26日には南スーダン側がスーダン南部の油田地帯ヘグリグを攻撃、これを受けてスーダン政府は、
来月に予定されていた南北首脳会談を延期すると発表した。
双方とも、相手の攻撃に対する反撃と主張しており、報復合戦が激化する恐れもある。
フランス通信(AFP)によれば南スーダンのキール大統領は26日、「これは戦争だ」と語った。

戦闘があったのは主に国境付近で、国連平和維持活動(PKO)で日本の陸上自衛隊が派遣されている
南スーダンの首都ジュバからは約500キロ離れている。
南スーダンは昨年7月にスーダンから独立。
両国間ではその後、原油収入の配分などをめぐる協議が難航し緊張が高まっていた。
一方、スーダン軍報道官は26日、同国西部ダルフール地方の反政府武装勢力「正義と平等運動(JEM)」が、
今回の衝突を利用し、スーダン軍に攻撃を仕掛けていると非難、JEM側はヘグリグ周辺に部隊を配置していることは
認めつつも交戦は否定している。


@ここは戦争していれば幸せなお国同士なので好きなだけやっていればいいです。
面白いのは、南スーダンに出張ってシナに石油を送り続けているシナの国策企業ペトロダールの劉英才が、
南スーダンの生産中止命令に従わず、賄賂を渡してスーダンと組み、生産と輸出を続行していたが、
南にばれて国外追放になったいう事。アフリカなめるでないよ。





平成24年3月29日


マリで発生した青年将校たちによるクーデター続編


@現大統領のトゥーレは自身が国軍将校だった1991年にクーデターを起こし、当時のトラオレ独裁政権を打倒。
その日が3月26日という事もあって、反乱部隊のリーダーであるアマドゥ・サノゴ大尉は、その少し前の日(3月22日民衆蜂起)に
行動に出たようです。
北部(サハラ砂漠)の遊牧民族トゥアレグ族は以前から独立運動を繰り返していたようですが、トゥーレ就任と共に武装解除されてしまい、
おとなしくしていましたが、リビアのカダフィを支持していた関係で大量の武器(傭兵として戦っていたと思われます)を手に入れ、
マリに戻ってきてふたたび独立運動の武装蜂起を開始。
今般クーデターを起こした軍はすぐに制圧に乗り出しましたが、以前と違って彼らが手にしている武器は
最新式のものばかりで全く歯が立たず、防衛大臣に軍備の増強・最新化を要求しましたが(以前の記事でマリ正規軍の
映像を張り付けてあります)けんもほろろに無視された為、青年将校たちは激怒し、決起に至ったという事のようです。
リビアからは色々最新兵器が持ち出されたと聞いていますので、マリの正規軍はびっくりしたでしょうね。
苦戦を強いられている自由シリア軍にも分けてあげたいものです。





平成24年3月25日


自由シリア軍 武器支援なく劣勢認める=奇襲攻撃を重視


アサド政権による民主化運動弾圧が続くシリアの反体制武装組織「自由シリア軍」幹部のアブドルカリム大佐らは23日までに、
拠点のトルコ南部アンタキヤ郊外でインタビューに応じ、外国政府から武器支援を受けておらず、
強力な兵器を有するシリア政府軍に対して劣勢にあることを認めた。
自由シリア軍が北部イドリブなど支配下に入れていた拠点を最近相次いで失ったことについて、アブドルカリム大佐は
「われわれの武器では政府軍の戦車に対抗できず、奇襲戦術を重視する」と述べ、ゲリラ型の作戦を強化する方針を示した。
サウジアラビアなどが武器を供与し始めているとの一部情報に関しては「これまでのところ武器を供与するとの約束だけで
武器は届いていない」と説明。
アルラーウィ大佐も「武器供与を待っている段階だ」と強調した。


@アサドを支援するロシア系のメディアは、シリアの野党が自由シリア軍が外国から武器の供給を受けていると
認めていると報道していますが、実際の戦闘場面をみればどちらが真実を述べているか歴然としています。





平成24年3月23日


マリで政府軍兵士らがクーデター 大統領宮殿に攻撃


西アフリカ・マリの首都バマコで22日未明、政府の政策に抗議する軍兵士らが、大統領宮殿に攻撃を開始した。
大統領宮殿では重火器などの音が響きわたり、国営テレビの放送も中断された。政府軍はこれまで、
同国北部を拠点とする遊牧民トゥアレグ人の反政府勢力と戦闘を続けているが、
軍兵士らは武器や資材が不足しているとの不満が高まっていた。
匿名の国防省当局者は、「彼らがやろうとしているのはクーデターだと理解している」とコメント。
また、トゥーレ大統領は安全な場所にいると語った。
同国では来月に大統領選挙が予定されており、トゥーレ大統領はは退任することになっている。


@独裁政権ではないようですが、軍によって憲法が停止され戒厳令下にあるようです。
マリで出来て、どうして日本の自衛隊にはできないのでしょうね。簡単でしょ。





参考:



平成24年3月22日


シリア首都で銃撃戦 反体制派自由シリア軍の潜伏部隊が攻撃


シリアの首都ダマスカス中心部に近いメッゼ地区で19日未明、バッシャール・アサド政権を離反した兵士らで作る
反体制派武装組織「自由シリア軍」と政権側との激しい銃撃戦があり、同軍の複数の幹部は取材に
「多数の政権側兵士を殺害した」と語った。
同国国営テレビは、この戦闘により、双方で計3人が死亡、16人が負傷したと報じた。
自由シリア軍がダマスカス市内で系統立った軍事作戦を実施したのは初めて。
メッゼは政府施設や外国公館が多く、警備が厳重な地区。
自由シリア軍ナンバー2のクルディ大佐は今回の作戦について、政権側が最近、ダマスカスで市民や
反体制派活動家らへの弾圧を強めていることへの「自衛手段」として、
市内に潜伏中の部隊が立案・実施したものだと明らかにした。
同軍側はライフルやロケット砲で政府情報機関などを攻撃、政権側も応戦し戦闘は約1時間続いた。
ダマスカスには依然、政権支持者が多く、自由シリア軍は今年1〜2月に郊外のドゥマなどを一時制圧したが、
その後は首都近辺の活動を抑制していた。


@車による自爆攻撃の真相は分かりませんが、取り敢えず潜伏部隊による攻撃はありえたようです。





平成24年3月20日


シリア 首都の衝突で4人死亡=治安施設ある中心部


シリアの首都ダマスカスで19日未明、治安部隊と反体制武装勢力の激しい衝突が起き、国営テレビは
4人が死亡したと伝えた。
昨年3月に反アサド大統領のデモが始まって以降、銃撃戦を伴う衝突で首都でこれだけの死者が出たのは初めて。
シリアからの情報では、衝突は政府施設や治安関係施設もある警備の厳重な首都中心部のメッゼ地区で起きた。
国営テレビは「テロリスト3人と治安部隊の1人が死亡した」と伝えた。
政権側は、反体制派を「テロリスト」とみなしている。
同テレビによると、反体制武装勢力は住宅街の民家に潜んでいたという。


@自由シリア軍(FSA)の本拠地だったホムスをアサド軍に制圧され武器もままならないFSAや反アサドの人たちが、
100%アサド側の人間で固められた首都ダマスカスの中心部で、デモや車爆弾で攻撃できる訳がありません。
あり得ない。


反体制派を8000人近く殺害しておきながら、わざとらしい映像。



アサドの自作自演



平成24年3月19日


シリア 自由シリア軍 イドリブで一進一退の激しい戦闘


緊迫の度を増している中東・シリア情勢。市民に多数の犠牲が出ている中部・ホムスの他にも、
トルコとの国境に近いイドリブで連日、アサド政権側と反体制派の戦闘が続いています。
シリア北部、トルコとの国境に近いイドリブでは、銃声が響き渡る中、アサド政権側が市街地まで
戦車を前進させています。


@映像を見る限り、相変わらずAK47で戦っているようです。





平成24年3月15日


シリア国民評議会 武器受け入れ事務所を設置 


アサド政権による反体制派弾圧が続くシリア情勢に絡み、反体制派「シリア国民評議会」は12日、
イスタンブールで記者会見し、他国からの武器受け入れを調整する事務所を設立したと明らかにした。
ロイター通信が伝えた。同評議会の報道官は、政権から離反した兵士らでつくる「自由シリア軍」に対し、
いくつかの外国政府が武器供与などの支援を行っていると述べた。
事務所の場所や支援を行っている国は明らかにしなかった。


@一日も早くリビアのような展開になる事を願っています。








平成24年3月13日


イエメン軍とアルカイダ系勢力が衝突 死者60人超


イエメン南部ジンジバル近郊で4日、アルカイダ系イスラム過激派武装勢力とイエメン軍が衝突し、
少なくとも兵士ら36人と武装勢力25人が死亡した。
AP通信などが伝えた。 イエメン南部では社会の混乱が続き、貧困などの問題が深刻化。
暴力で政権転覆を目指すアルカイダ系の過激派が勢力を広げ、昨年5月にジンジバルから軍部隊を追い出して
一時占拠するなど、衝突が繰り返されている。
アルカイダ系の伸長を恐れる米国やサウジアラビアなどは昨年11月、長期独裁批判の強まったサレハ前大統領に、
ハディ副大統領への権限移譲を求める和平合意に署名させ、2月21日の暫定大統領選でハディ氏が当選。
ハディ新大統領は「アルカイダ対策」を最重要課題の一つに掲げていた。


@米国は、こうした地域においては常に二枚舌を使いますからご用心。








平成24年3月6日


イエメン Sadaa 反米デモで爆発


@22名が負傷か? 詳細は不明。イエメンの首都サヌアでは先月27日、暫定大統領に先週就任したハディ氏に、
サレハ前大統領から権限を移譲する式典が行われ、33年に及んだサレハ政権が終わったばかり。





平成24年3月4日


臥薪嘗胆 自由シリア軍 拠点のホムス バーブ・アムロから撤退・・・武器、弾薬不足で


シリアの離反兵士で作る「自由シリア軍」など反体制派の武装組織は1日、シリア中部ホムスのバーブ・アムロ地区から撤退した。
組織の幹部は取材に「武器と弾薬が不足し、地区の根絶を宣言したアサド政権から市民を守るため、
戦術的に撤退する」と語った。自由シリア軍は声明で、逃げ遅れた住民の保護を国際機関に求めた。
政権側の公式発表はないが、ロイター通信によると、政権に近いシリア人アナリストのタレブ・イブラヒム氏が
「(米仏やカタールなどの)陰謀に対する、シリアの最終的な勝利に向けた第一歩だ」とテレビに語った。

赤十字国際委員会は、シリア赤新月社などの救助隊が地区へ2日に、食料や医薬品を運び込むと発表した。
政府が1日、許可した。委員会の広報担当者、ハッサン氏は「人道的な状況は悪化している」とコメントした。
ホムスは首都ダマスカスから約160キロ北にある、同国3番目の都市。
レバノン国境に近く、物資を密輸入しやすい位置にあったことから、バーブ・アムロ地区が反体制派の拠点になっていた。


@昨日の自由シリア軍の映像で、少し武器にも色がついてきたと書いたばかりだったのですが、
基本的に機動力もなくAK47で戦車とは戦えませんからね。
アラーは偉大(アッラーフ・アクバル)のほかに、アラビア語に臥薪嘗胆という言葉があるかどうかは分かりませんが、
いずれにしても、戦いはこれからです。

アサド軍の猛攻を受けるバーブ・アムロ。



平成24年3月2日


戦う、自由シリア軍 RPG 迫撃砲 捕獲戦車も


@やっと、RPGや迫撃砲もでてきますので、今までよりは少しまともな戦闘ができそうです。





平成24年3月1日





inserted by FC2 system