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この靖国訴訟を起こして、靖国神社を冒涜した黒幕は
台湾在住の政治大学日文系教授朝鮮半島出身者
藤井志津枝(帰化している)です。 下記は藤井志津
枝の出版物についてのホームページです。


http://www.chinatimes.org.tw/news/1999/07/19990708_16.htm


台湾(高砂族)靖国訴訟始まる
at 2003 06/27 05:28 編集
 ―請求内容は大阪靖国訴訟とほとんど同じ、在台台湾人を使った政治的プロパガンダであることが明白に!―

6月26日、大阪地裁において台湾(高砂族)靖国訴訟の第1回目の
公判が行われた。この裁判は、大阪靖国訴訟が行われている最中、
2月17日に在台台湾人の高金素梅他235名(うち在台台湾人123名、
そのうち高砂族34名)が、小泉純一郎(個人)、国(代表者 法務大臣 
森山 眞弓)、靖国神社を相手取って起こした裁判である。


請求内容の概要は、靖国神社はA級戦犯をはじめとする戦犯をまつる
とともに、先の戦争に人々を駆り立てる装置である。小泉首相の三度に
わたる靖国神社参拝は、先の戦争が台湾の侵略と植民地支配を正当化
することを意味するとともに、遺族の合祀取り下げに応じようとしないこと
は、遺族に精神的苦痛を与えるものであり、さらに今回は高砂義勇隊も
「天皇の軍隊」として駆り立てられ、「天皇の戦争」に従軍させられたこと
に対しても、謝罪し賠償をせよ、というものである。


丁度、例の大教大附属池田小学校の生徒の殺傷事件を引き起こした宅
間被告の刑事裁判があり、早朝より地裁玄関前は報道陣の列がずらりと
並んでおり、世間、マスコミの目をそちらに注がれていた。


今回の傍聴券獲得に向けての参加については、靖国応援団の補助参加
の申立てが早々に大阪高裁への即時抗告において棄却になったこと、7
月18日の大阪靖国訴訟第7回公判及び、台湾(高砂族)靖国訴訟第2回
公判の補助参加の準備中ということもあり、こちら側が約50名、原告側は
12、3名位であったかと思う。結局、法廷には90席のうち、15、6席が空席
であったこともあり(その意味では原告側ももう一つ盛り上がりに欠けてい
たか?)、こちら側が30名、原告側が40席位であったように思う。


法廷では、まず原告側の代理人が訴訟請求と請求趣旨の文章を長々と陳
述した。内容の大要は、台湾が日本にいかに侵略されてきたのかを1800年
代の中期から歴史を紐解き、台湾神社の建立、1930年代の皇民化政策か
ら台湾の人々が軍人軍属として戦争に駆り出された経緯、さらに原住民族
の高砂族が義勇隊として戦争に駆り出された経緯を詳細に説明し、遺族が
靖国神社へ合祀取り消しを求めても応じない上、小泉首相が靖国神社に度
重なって参拝する行為は、台湾の歴史の暗殺者であるとした。


そして原告一人に対して損害賠償1万円及び提訴から支払い済みに至るま
で年5分の割合による金員を払えというものだった。さらに請求趣旨につい
ては、ほとんど大阪靖国訴訟の請求内容と一致したものであり、小堀桂一郎
氏(東京大学名誉教授)がある雑誌の対談の中で述べられている、首相の靖
国神社参拝は天皇陛下の靖国神社御親拝の露払いである、という引用まで
同様であった。何ということはない、この訴訟は、かねてからの靖国訴訟を今
度は在台台湾人とりわけ、親日的な原住民族の高砂族の名前を使って、靖国
違憲訴訟を繰り返しているに過ぎないことは明白であった。


代理人の陳述が終わると、原告側と思われる傍聴席より期せずして拍手が起
きた。続いて、裁判官から今後の予定について確認が行われた。期日の予定
については以下の通り。

・第2回期日 7月18日(金)午前11:30より。(小泉内閣総理大臣の職務行為について)
・第3回期日 8月27日(水)午前10:00より。(法的利益について、在台台湾人の意見陳述あり)
・第4回期日 11月6日(木)午前10:00より。
・第5回期日 11月27日(木)午前10:30より終日。
・第6回期日 12月25日(木)午前10:30より終日。
・第7回期日 来年2月19日(木)午前10:00より。

このことは、裁判所側がスタートの時点で訴訟方針を原告、被告に明確に伝え
ることにより、審議のスピードアップを図ろうとしており、言外に早期終審をした
いという態度の表れを示したものといえよう。続いて原告側の意見陳述の時間
となり、在日韓国人二世と在日台湾人二世が、前者が在日同胞が失った母国
語を理解するのに苦しんだ体験、後者は父母が台湾人であることにより、補償
関係では大変な苦しみを味わったとの陳述があったが、これに対しても原告側
と思われる傍聴人から拍手があった。


また陳述の中には、慰霊についても安心して拝むことのできる対応を考慮すべ
きという、明らかに靖国神社に替る国立追悼施設建設構想を支持していると受
け取られる件もあった。

以上が法廷内の様子であるが、長々と日本の台湾侵略の歴史といって原告側
の陳述を聞くことは耐難いものがある。今ここで陳述されていることが、本当に
歴史の真相なのか!しかし、これも次回が補助参加として「あけぼの会」ゆかり
の台湾人が法廷に立たれることを考えると耐えることもできると気持ちを持ち直
した。


時間にして1時間を超過した法廷は、誰が見ても反靖国、反日勢力の政治的プ
ロパガンダの場所でしかないと断じることができる。その後、大阪天満宮会館に
て約30名が集まって報告集会が行われた。ここで靖国神社の代理人である竹之
下弁護士より、今回の台湾(高砂族)靖国訴訟と、これまでの大阪靖国訴訟との
違いについて貴重に指摘を頂いた。それをまとめると以下の通りとなる。

【台湾(高砂族)靖国訴訟の特徴】
・原告の多くが在台台湾人であること(うち、高砂族が34名含まれること)
・小泉首相の3回の靖国神社参拝をすべて取り上げていること
・前述したが、審議がスピードアップしており、裁判所が早期に終審したい態度を
明確にしていること

更に竹之下氏は、被告側も今回は答弁書をまとめて提出しており、首相の靖国神
社参拝自体は、国民が判断するべきもので、裁判所では判断しないこと、併せて原
告側の訴訟請求には法的利益はないということを明確にしたことを報告された。

また、今回は原告側もそれほど動員をかけていないが原告である在台台湾人が
SARSが落ち着いて来日した秋口は、必ず動員もかけて盛り上がりを図ろうとするか
ら、その時にこそ被告側も動員を含めて最後の追い込みの戦いをする必要がある、
と言われた。

次回7月18日の第2回公判および同日午後からの大阪靖国訴訟の第7回公判が大
きな山場とはなろうが、秋口まで気を放すことのできない戦いがまだまだ続くことを肝
に銘じたい。


台湾(高砂族)大阪靖国訴訟、大阪靖国訴訟の公判を通じて明らかになったこと
at 2003 07/19 20:25 編集

昨7月18日(金)、午前中が台湾(高砂族)大阪靖国訴訟第2回公判、午後が大阪
靖国訴訟第7回公判と靖国訴訟の公判が続けて開催されたが、午前、午後を通し
て、またはいずれかに傍聴券獲得にご協力頂いた方々には心から感謝申し上げ
ます。

●台湾人の強い思いが法廷を揺るがす●

まず、午前中行なわれた台湾大阪靖国訴訟の公判については、傍聴席の割り当
て52席のところ、約200名の傍聴希望者が集まり(ここにも原告側の傍聴希望者は
15名前後ぐらいしか集まっていなかった)抽選の結果、こちら側が40席位を確保、
原告側が予め割り当てられた分も含めて30席で結局15席ほどが空席となった。


直前にあけぼの会、高砂族をはじめとする在台、在日台湾人の方が第2次の補助
参加の申立てを大阪地裁に行なったものの、すぐに却下されたが、補助参加代理
人の徳永弁護士、稲田弁護士も入廷することができるとともに、この公判のために
台湾から来られた3名の方や在日台湾人2名、あけぼの会会長の門脇氏も入廷す
ることができた。これも補助参加に向け、裁判所へ粘り強い働きかけを行なった弁
護士、あけぼの会、靖国応援団メンバーの尽力によるところ大である。すでにこの
時点で、原告の高金素梅をはじめとする高砂族を名乗るメンバーに圧力をかける
ことに成功していた。

もう一度、この訴訟の内容について整理すると、靖国参拝国家賠償等請求事件とし
て原告 高金素梅 他235名が高砂族を語って、被告小泉純一郎首相、国及び靖国
神社を相手取り、小泉首相が平成13年8月以来計3回、靖国神社を参拝したことに
対して、台湾人124名と日本人111名、在日コリアン1名の計236名が提訴したもので、
「民族的人格権や宗教的自己決定権を侵害された」として総額236万円の損害賠償を
求める訴えを起こしたもの。訴えによると台湾人戦没者遺族に関しては「靖国神社に
一方的に合祀された上、合祀取り下げにも応じない」として、「民族的人格権や宗教的
自己決定権を侵害された」と主張している。

今回の公判は原告側が総理大臣の職務行為について弁論する予定であったが、最初
に原告側が陳述を始めると、国側の代理弁護人から「今、述べている人は原告の名簿
にはない」と質問があり、裁判官の方も確認すると、午後の靖国訴訟の原告人というこ
とで、指摘がなければ本人も完全に勘違いし、原告側の代理弁護人すら気がつかない
ままで審議が続行されるおそれもあるなど、かなり原告側があわてていたこと、かつ裁
判所側も混乱していることが端無くも露呈されてしまった。

その後、原告側の代理人の弁護士が改めて陳述した。
その要点は、憲法が変わったにもかかわらず、戦後、靖国神社は国と共同行為をし、
遺族の合意を得ていないのに、合祀をしてきている。中には自分の身内が靖国に合祀
され侵略戦争に加担したきたことも知らされていない上、合祀の取り下げを請求したに
もかかわらず拒否された台湾人や日本人がたくさんいる。即ち、靖国神社は戦後も戦前
と同様に国家神道時代の宗教的思想を背景として国に対して国家的地位を求め、取り
下げを請求している遺族に対する人権侵害に当たるとして、今回の台湾訴訟の原因を
も生み出しているとした。実に一方的な訴えであるとともに、原告は総理大臣の職務行
為を論じるといいながら、その実は靖国神社の合祀取り下げ拒否に対する反論に焦点
を絞っている意図がありありとわかった。原告側は遺族に対して無断で合祀されるとい
うこと自体が、国と靖国神社との共同行為であり、天皇の神社、国の特権を得ていると
主張するために、台湾人を出汁(だし)として使っていることが明白であった。

ここで補助参加代理人の稲田弁護士が、すぐさま発言を求め、傍聴席の原告側から
ヤジがとんだにもかかわらず、「次回の公判の時には、補助参加の代理人席にはいな
いと思うので、是非、裁判官にお伝えしておきたいことがある。本日、この法廷には靖国
神社に合祀されている、旧植民地出身の英霊に対して、高砂族は日本人以上の尊敬を
払い、英霊たちもそれを喜んでいると考える台湾人の方が来られている。その思いを汲
むのなら、こちら側の法的利益が却下されたならば、速やかに裁判所は原告側の法的
利益を却下すべきである」と述べられたが、実に端的に的をついた内容であった。

その後、次回の公判が8月27日(水)10時〜10時半に原告側の在台台湾人が意見陳述
を行なう(おそらく、この時に原告代表の高金素梅が来日するのではなかろうか)ことが
告げられたが、混乱はこの直後のことであった。

突然、台湾人の男性(あとの報告会でわかったことであるが、邱さんという平地人で陸軍
少年飛行兵出身)が席を立って「こんな馬鹿馬鹿しい裁判があるのか、がまんならない」
と言って、法廷の入口の方に歩いてきたところ、原告側の傍聴人から「いくらで頼まれた
んや」と罵声が浴びせられたところ、邱さんは、「どうしてこんな裁判があるのか」と言って
近寄り、取っ組み合いの乱闘になる寸前の様相となった。続いて原告側、高砂族の女性
のヤジが続き、法廷内が騒然となった。それでもすぐに警備の人が対応せず、小生をは
じめ数人が間に入ったところで、やっと裁判官の警告の指示が出るやそのまま閉廷とな
った。一方的な靖国神社への批判に対して、ほとんどの傍聴者は憤懣やる方のない思い
であったので、鬱積した気持ちが開放された思いだった。台湾人の率直な発言は確信的
であったかもしれないが、本当に許されないという思いをどうしても披瀝したかったのだ。
戦いとはどんな場所でも存在し、高砂族にとってみれば先祖をないがしろにできないとい
う思いを守りたいという一念がその戦いの源泉になっているということを思い知った。

この訴訟の特徴は大阪靖国訴訟とは異なり、原告らが被告に対して慰謝料のみを請求し
ていることで、被告靖国神社を守る立場からの補助参加の申立てをしにくくしている点に
ある。そのことは、第2次の申立てを地裁にしてすぐに却下された経緯からも明らかであ
る。逆に言えば、原告側も戦略を練っているのである。

今後、「靖国応援団あけぼの会連合会」も補助参加はしない予定。


●心温まる台湾人の方々との交流のひととき●

今回は、神道政治連盟、日本会議主催の報告会が諸般の事情でできなかったため、
夜の靖国応援団主催の報告会には、約50名が集まり、当日の訴訟の流れと今後の
課題について情報交換があった。


その席には、高砂族の方、あけぼの会の方6名も同席され挨拶をされた。
原告代表の高金素梅の同郷人もおられ、彼女一人だけでは訴訟を起こす力がなく、
必ずそのバックがあるはずだと述べられた。それにしても、この訴訟が自分たちの
先祖をないがしろにしている、ひいてはあなた方日本人の先祖もないがしろにしてい
る、という言葉は胸に迫ってきた。


報告会後、高砂族の方との心温まる親睦会があり、本当に心の交流ができた。私共
はわざわざ来日された、この方々の思いを無駄にしてはならないこと、この方々の訴
えがどれほど戦後忘れていた誇りを一日も早く取り戻すことを警鐘乱打していることを
肝に銘じなければならない。

今、台湾の方々と心の交流をしている、この場こそ国レベルではないが、揺るぎない
日台友好の継続と、誇りある日本の精神を取り戻す、何物にも代え難い場であるの
ではないか、私共は将来の日本にとって歴史的な大事業をしていると強く確信した次
第である。

本当に皆さん、お疲れ様でした。これを糧に靖国訴訟、最後まで精一杯戦い抜きたい。


原告代表の高金素梅が意見陳述−台湾人國訴訟第3回公判
at 2003 08/30 21:08 編集

〜歴史的事実の真偽は曖昧なまま〜

去る8月27日、台湾人國訴訟の第3回公判が大阪地裁で行われた。午前10時
からの開廷であるにもかかわらず、私ども國神社を守ろうする側は、神政連、
キリストの幕屋、日本会議のメンバーをはじめ約120名が朝9時位から傍聴券獲得
のために並び、いわゆる大阪國訴訟と同時並行で原告側に対して戦いの姿勢
を示し得たことは大きな意義があった。抽選の結果、50席の傍聴席のうち、34席が
こちら側のメンバーで占めることができた。


今回は原告側から2名、チン・メイチュウ、高金素梅が意見陳述を行い、こちら側は
聞くだけとなったが、原告代表の高金素梅が法廷に姿を現したこと、補助参加の却
下がまだ高裁で決定していないために、代理の弁護人として徳永、稲田、松本弁護
士が法廷に入れたこと、また「あけぼの会」の門脇氏、高金素梅と同じ族籍の吉住レ
モン氏が法廷に入るなど注目された。


最初のチン・メイチュウは、國神社に祭られている霊は、日本が外国との戦争で
死んだ霊であって、決して国を守るために戦死したのではなく、國神社はA級戦犯
をはじめとして侵略者賛美のための施設であること、自分は二等国民として扱われる
とともに「私の昭和史」(岩波新書)を掲げながら、文中にある「闇に消えた同時代史」
こそ差別を受けた私の遍歴と一致したものだとし、日本軍に皇民化教育を強いられ、
「ちゃんころ」と差別を受け、2・28事件以降、長い監獄生活と肉体の痛みによって、
自分の人生が狂ってしまった恨み節を披瀝した。


次の高金素梅は、1913〜1914年に台湾のタイヤル部落が日本軍によって殺戮され
た写真集を裁判官に掲げ、日本軍が非道な植民地支配を行った資料を紹介すると
ともに教育所での天皇信仰などの洗脳教育を行なうことにより、日本のために戦うこ
とが名誉なことだと思い込まされたこと、また高砂義勇軍は志願募集ではなく、日本
軍は警察によって地域毎に青年団、壮年団を編成することによって、個人の自由意
志が抑圧されたために半ば強制であり、タイヤル族を人間として扱うことはなかった
こと、昨年、國神社にタイヤル族の霊魂を抜くことを要求したにもかかわらず、神
社側は日本では天に昇って神々となった霊魂を抜くことはできないとして断ったこと、
國神社がそのような姿勢を示す限りタイヤル族は必ずや霊魂を取り戻すために子
々孫々まで日本にやって来るだろうと強い調子で断言した。高金素梅は若い女性で
紋切り口調であったが、陳述内容は全て資料などの伝聞証拠で自分の体験ではない
ことは明らかであったが、あたかも自分がタイヤル族の代表として意見をしている姿勢
には大変、違和感があった。


以上、2名の意見陳述で公判は終了し、次回は原告側が台湾人に関する宗教的自己
決定権について明らかにすることになった。


公判後、大阪府神社庁会館にて報告集会が開催され、約40名の参加者があった。
その中で國応援団の徳永弁護士が、法廷では原告側の在台湾人の意見陳述に
対して裁判官がうなづいている場面があったが、この種の裁判では手続き上、原告
側が提起している歴史的事実について検証し、審議する部分がなく、心情面だけが
クローズアップされていることが大きな問題となっていることを指摘された。そして
國応援団としては今回の訴訟は本当に台湾人の心情から起こったものかを確認す
るために、9月中旬に渡台して原告側の台湾人に対しても真相を聞くことにしている
計画も紹介された。


私どもはこれ以上、高金素梅などをタイヤル族の代表として意見を許してならない。
それだけでなく原告を後押ししているしかけ人としての北京の勢力も見据え、この公
判にも圧倒的に勝利していく覚悟である。

次回公判は、11月6日(木)午前10時より10時半まで、大阪地裁で行われる。

学者証人採用却下が決定、小泉、湯澤両氏本人の出廷申請も却下
at 2003 11/07 01:05 編集

 〜 原告の意欲が薄れたことが明らかに! 台湾人靖国訴訟第4回公判 〜

昨6日、台湾人靖国訴訟第4回公判が大阪地裁で開催された。早朝から我々
の陣営が約70名、原告側は約20名位であろうか、傍聴希望者が玄関前に集
合したが、傍聴券はこちら側が50名の傍聴席のうちに実に46名が抽選で当た
り、実際な法廷に入った方は、38名、原告側は15名位ということで、原告側の
意欲のなさが目立った。原告側は10日の大阪靖国訴訟の第9回公判(結審)
に最大動員をかけているのか、その真意が図りかねる。

今回も補助参加の却下が高裁から出ていないためか、代理人の徳永、松本
弁護士も法廷に入っておられた。

まず裁判官から原告側の被侵害利益について証拠書類と準備書面提出の
確認がなされた後、原告側から学者証人として、在台日本人の歴史研究家
である藤井志津枝氏(正論9月号、林建良氏論文に出て来る)さらに台湾原
告が何故訴訟をおこしたのかについて台湾原住民及び日本人証人の申請、
被告の小泉本人の法廷での陳述、被告小泉に対する靖国神社の対応につい
て、被告の湯澤宮司の法廷での陳述の申請がなされた。


その後、この証人申請について、3名の裁判官の合議が行われた直後、学者
証人採用却下及び被告小泉本人と被告湯澤本人の証人採用却下、そして、在
台台湾人4名と日本人3名の証人採用となった。しかし、裁判官の方から証人
の日程などについての確認がされると、まだ調整中のようで原告側の準備が
十分にはなされていないとの印象を与えた。


そして11月27日(木)の第5回公判と12月25日(木)の第6回公判において証拠
調べを行うこと、国側及び被告小泉の代理人は反対尋問をせず、靖国神社の
代理人は内容によっては反対尋問があることが確認された。この間、時間にし
て僅か15分ぐらいであろうか、あっという間に閉廷となった。

これだけの記述だけでは、全体の動きがわかりづらいが、その後の大阪府神
社庁会館での報告集会で今回の公判に向けての攻防がわかった。事前に原告
側の証人申請の動きがわかった靖国神社代理人の竹之下弁護士は、昨日、学
者の場合は学術書を参考にし、意見書提出のみで足りるのではないかという意
見書を出したことや百地章先生の意見書及び大原康男先生の著書を証拠書類
として提出したことが学者証人採用が却下されたことに影響を与えたことを話さ
れた。このことは、竹之下弁護士自身がいわゆる大阪靖国訴訟が学者証人が
証拠調べで陳述しているので無理かも知れないと思っていたのだが、それが却
下されたことは一歩前進とされた。


また本件と関連して10月の松山靖国訴訟では、補助参加人が書かれた陳述書
が靖国神社側から裁判所に提出されたことは画期的であったこと、原告側の傍
聴席が半分も埋まらないなど、原告側の意欲がかなり薄れていること、12月に
終結されることも報告された。また徳永、松本弁護士からは原告側が学者証人
として法廷に登場させようとした、藤井志津枝氏は台湾の歴史についての個人
の研究家ということであるが、正論9月号の林 建良氏論文で明らかなように今
回の台湾人靖国訴訟をしかけた影の仕掛人であり、左翼活動家であることが紹
介された。 一方、大阪靖国訴訟の判決については来る10日の結審後、年内に
判決の出る可能性もあることに言及され、今後、控訴審が大阪高裁で争われる
こととなるが、補助参加の方式からご遺族の陳述書をとりまとめていくところから
始めていきたいという構想にも触れられた。総じて台湾人靖国訴訟の方向性も
ほぼ見えてきた。

次回第5回公判は、11月27日(木)午前10時〜12時、午後1時半〜4時までの終
日、次々回第6回公判は、12月25日(木)午前10時〜12時、午後1時半〜4時まで
の終日である。





 
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