平成17年/08/15

中国人の60%が「日中は再び戦争」・中国誌がネット調査

 中国の週刊誌「中国新聞周刊」の15日付最新号は、同誌が企画した
インターネットによる世論調査で、日中関係の将来について中国人の約60%が
「日中両国は資源をめぐり再び戦争になる」と回答した、と伝えた。
 ネットの利用者は20代などの若年層が多く、同世代に根強い過激な
反日感情を反映しているとみられる。
 今月行われた調査には約7万6000人が回答。
日本と聞いた際に「危険な軍国主義国家を連想する」と約80%が回答。
約95%は「日本の軍国主義が復活する可能性が高い」と述べ、
さらに約55%は「日本政府が正式に謝罪しても永遠に信用しない」と断じた。


平成17年/08/15

抗日」記念館 中国、新設・拡充ラッシュ 政府援助、キャンペーン拠点

 中国は十五日から、九月三日の「抗日戦争勝利記念日」に向け、
「抗日戦争勝利六十周年」キャンペーン一色に染まる。
各地ではすでに、中国政府の資金援助により抗日関連の記念館の
新設・拡充ラッシュが起きており、これら
の施設は、展示会を催すなどしてキャンペーンの拠点になりそうだ。
 八月中に開館するのはトンネルを使った抗日戦を描く
「北京焦庄戸地道戦遺址記念館新館」(北京)や、民間の抗日記念館としては最大級の
「四川建川博物館」(成都)、軍事法廷再現を目玉にした「日本戦犯裁判記念館」(南京)などだ。
 
河北省でも抗日記念館が再建され、「抗日航空烈士記念館」(南京)が九月にかけて着工する。
 施設拡充も相次いでおり、北京の「抗日戦争記念館」がすでに改修工事を終えて開館したほか、
今月中に山西省武郷の「八路軍太行記念館」なども改修工事を終える。
また、「南京大虐殺遭難同胞記念館」も拡張中である。
 一連の抗日関連記念館は「愛国主義教育基地」として宣伝され、
「反日教育につながっている」とも指摘されている。
 
中国外務省幹部はこれに対し、「各地の記念館など愛国主義教育基地は約二千あるが、
抗日関係はこのうち百前後でしかない。
反日教育が目的ではない」と反論する。
 確かに、各記念館が強調しているのは「反日」ではなく、
「侵略」に対する非難であり、「共産党の輝かしい歴史」をうたい、
「強い中国を党の指導で建設しよう」と訴えるのが主な趣旨だ。

ただ、例えば、最近始まった上海での「淞滬抗戦記念館」の展示会や
北京での「南京大虐殺」展示会では侵略の非道ぶりが際立つあまり、
「反日意識が自然とわいてくる」(北京での参観者)という印象は否めない。


新設・拡張される主な抗日記念館

 ◇新設
 ・四川建川博物館(四川省成都市)
 ・日本戦犯裁判記念館(江蘇省南京市)
 ・細菌戦被害者記念館(湖南省常徳市)
 ・旧日本軍毒ガス被害記念館(黒竜江省チチハル市)
 ・駝峰航線記念館(雲南省怒江リス族自治州)
 ◇拡張・改修
 ・南京大虐殺遭難同胞記念館(南京市)
 ・北京焦庄戸地道戦遺址記念館新館(北京市)
 ・晋察冀辺区記念館(河北省阜平県)
 ・八路軍太行記念館(山西省武郷県)
 ・東北烈士記念館(黒竜江省ハルビン市)
 ◇着工
 ・東北抗日連合軍史実陳列館(遼寧省本渓満族自治県)
 ・抗日航空烈士記念館(南京市)
 











 
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