モンゴル情勢


首相のモンゴル訪問、価値観外交で進展 中国のいびつさ共有


安倍晋三首相が就任100日足らずでモンゴルを訪問したのは、3つの理由がある。(1)対中戦略(2)拉致問題の進展(3)資源外交−。
いずれも国益に直結する課題だが、とりわけ対中戦略では中国との関係修復に乗り出す前に、
まず近隣各国との関係強化で優位に立つ外交戦略が浮かび上がる。
「自由・民主、平和、助け合いという『3つの精神』を共有している」
会談の冒頭、安倍首相が切り出すと、アルタンホヤグ首相は大きくうなずき、「その精神に基づき両国関係を発展させたい」と応じた。
3つの精神は中国をにらんだキーワードだ。
沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国の海洋活動は、平和の精神とは程遠い。
共産党一党独裁体制を続け、自由・民主の精神は相いれない。首相は、米国とすり合わせた上で、米国を交えた3カ国の政策対話を打診し、同意を得た。
同じ価値観に立つ日米の側にモンゴルを引き寄せた格好だ。

首相同行筋は対中関係をにらみ、「中国と明白に異なるのは助け合いの精神だ」と語る。
中国がアフリカなどで経済援助の見返りに資源をあさり、本国から労働者を送り込む姿は「新帝国主義」と指摘される。
対照的に、首相が打ち出したのは「持続可能な経済発展」への支援でだった。
首相は会談後の共同記者会見で「モンゴルは資源大国で、日本が技術協力するのはウィン・ウィン(相互利益)だ」と強調した。
この手法で関係を強化すれば中国のいびつさへの認識を共有でき、「価値観外交」も結実する。モンゴルが日本の側に寄り添う場面もあった。
アルタンホヤグ氏は「未解決の問題を包括的に解決すべきだ」と、拉致問題でも日本の立場に理解と支持を表明した。


@民主党政権ではまったく無視していたモンゴルとの外交ですが、モンゴルを重視する安倍政権には頑張っていただきたいものです。
というか、民間ではかなり前から日本語学校・交換留学などを通じて人的交流、文化交流が盛んに行われていたり、植樹などを通じて緑化も行われています。
北朝鮮にすり寄る輩がいるかと思えば、地味であっても地に足のついた運動をモンゴルでコツコツ続ける先輩たちを誇りとし、アジアとの関わりを持ち続けていきたいと思います。





平成25年3月31日


EPA加速化で一致=日モンゴル首脳会談


安倍晋三首相は30日夕(日本時間同日夜)、モンゴルのエルベグドルジ大統領らとウランバートルの政府庁舎で会談し、
経済連携協定(EPA)の早期締結に向けて交渉を加速することで一致した。
首相はまた「北朝鮮の取っている挑発行動は断じて許すことはできない」と強調。
北朝鮮による日本人拉致問題については「安倍政権で解決する決意だ。支援をお願いしたい」と要請した。
これに対し、モンゴル側は理解と支持を表明した。
一方、首相は会談後の記者会見で、日中関係について「日本からエスカレートするつもりはない。
日中関係全体に影響しないよう、中国はコントロールすべきだ」と語った。


EPA(economic partnership agreement)


@物流とともに人的交流の促進を推し進める経済連携協定ですが、インドネシアやフィリピンとの間で行われている看護師や介護士などの受け入れに関してはそれを受け入れる日本の社会との
隔たり(言葉の壁など)と、3年間の研修期間(給金と滞在ビザが欲しいだけ)後の国家試験の合格率の悪さなど、色々問題はあります。
当然相撲取り以外でのモンゴルとの更なる人的交流も始まるでしょうが、経済格差を乗り越えた真の人的交流がモンゴルとの間で始まる事を希望しています。
フィリピンの場合、3年間日本で研修して最後に国家試験に合格しなくて帰国しても、その間節約して生活すれば田舎に立派な家が一軒建ちます。
日本ですごく勉強して看護師として生涯働いて日本に貢献しようなんて高貴な人間など皆無と言ってもよいでしょう。
結局、そうした中で蠢く左系のNPOやピンはねブローカーのメシの種になっているのが実情です。





平成25年3月30日


自衛隊、モンゴル軍の人材育成支援 首脳会談で合意へ


安倍晋三首相が30日に行うモンゴルのアルタンホヤグ首相との首脳会談で、自衛隊が同国軍に「能力構築支援」を実施することで合意する見通しとなった。
複数の政府高官が29日、明らかにした。
事務レベルの協議では、防衛医学分野の技術指導や人材育成を支援する方針で一致。
自衛隊の能力構築支援は東南アジア各国で実績を残しており、ソフト面での「対中包囲網」と位置づける。

能力構築支援は「キャパシティ・ビルディング」と呼ばれ、平成22年閣議決定の「防衛計画の大綱」で推進方針を明記している。
人道支援や災害救援、地雷・不発弾処理などを通じ支援対象国との関係を強め、地域の安全保障環境の安定化を主導する狙いもある。
支援対象は東南アジア諸国連合(ASEAN)各国が先行している。
24年以降、(1)ベトナム=海上医療(2)インドネシア=海洋気象分析(3)カンボジア=国連平和維持活動(PKO)の能力向上−について陸・海自衛官を派遣し、
技術やノウハウを伝えてきた。モンゴルは自衛隊医官の医療技術に関心が高く、政府は大規模災害時の救命・救急医療を中心に指導することを想定している。


@GDPは鳥取の4分の1程度で、人口300万足らず、ロシアの影響を受ける反中モンゴルですが、相撲を取り上げるまでもなく親日国としての位置づけは
、極東アジアにおける日本の安全保障の要的存在です。
1万足らずの軍隊ですが、なんせ陸続きで背後ですからね。ガンガン精鋭組織に育て上げていきましょう。








平成25年3月30日





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