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平成25年1月23日まで


マリの日本大使館、一時閉鎖へ 治安悪化で


外務省は、政府軍とイスラム武装勢力の衝突で治安が悪化したマリの首都バマコにある日本大使館を週内にも一時閉鎖する。
大使館員はフランスの日本大使館に移りマリの日本人保護にあたる。
同省は22日、マリ全土に退避勧告を出していた。
マリ在住の日本人は23日現在、大使館員を含め23人。ほかに朝日新聞記者ら日本人の報道関係者が3人いる。


@朝日の記者はどうでもいいけど、退避勧告が出たからって大使館員が現地を離れ、現地にいる日本人をどうやって保護するのでしょう。骨を埋める積りで現地に残って仕事せいよ。





平成25年1月23日


マリ アフリカ諸国派遣の地上部隊1000人に、マリ政府軍支援で


イスラム武装勢力と政府軍による戦闘が続く西アフリカのマリに、政府軍支援に向け周辺国などが派遣した地上部隊が1000人に達した。
仏軍の報道官が21日明らかにした。
トーゴやベナン、ニジェール、ナイジェリアなどで構成するアフリカ国際マリ支援部隊(AFISMA)が派遣した兵士は現時点で830人。
AFISMAはいずれ、数千人に増強する考え。また、チャドは170人を派遣している。
これら1000人の兵士は、マリに展開している仏軍部隊と連携する。フランスはこれまでに2150人を派遣している。


@よく訓練され、砂漠での戦闘になれているチャドの兵士はフランス兵をベストサポートしているようです。





平成25年1月23日


マリ 仏軍マリ軍 “要衝の町を制圧”


アフリカのマリで、イスラム過激派の反政府武装勢力の攻勢を抑えるためとして軍事介入を続けているフランスは、
中部の要衝の町を制圧したと発表し、今後、武装勢力が支配する北部地域への攻勢をさらに強める方針で、
戦闘が激しくなることが予想されます。

マリでは、北部地域を制圧したイスラム過激派の反政府武装勢力が南に進攻を始めたことから、
マリ政府の要請に応じて、旧宗主国のフランスが今月11日から軍事介入を行っています。
フランス国防省などによりますと、フランス軍とマリ軍の部隊が21日、中部の要衝の町、
ドゥエンツァやディアバリを反政府武装勢力から奪還したということです。
フランス軍は、マリの南北を結ぶ軍事上の要衝を制圧したことで、今後、反政府武装勢力が支配している北部地域への
攻勢をさらに強める方針で、戦闘が激しくなることが予想されます。
イスラム過激派はフランスの軍事介入に反発し、報復として隣国のアルジェリアにある天然ガスの関連施設で人質事件を起こし、
日本人7人を含む大勢の外国人が犠牲となっています。
フランス政府は、マリでの軍事介入に合わせて報復テロのおそれが高まっているとして、フランス全土で、
4段階ある警戒レベルを上から2番目に引き上げて、空港や鉄道の駅など公共交通機関の施設を中心に厳重な警備を続けています。


@空爆では叩き切れなかったとか、武装勢力に押され激戦だったとか色々言っているようですが、なんの問題もないでしょ。





平成25年1月22日


露海軍、地中海でソ連崩壊後最大の軍事演習 欧米諸国を牽制


ロシア海軍は21日までに、黒海と地中海を実施海域とする大規模軍事演習を始めた。
海軍の4つの主要艦隊のうち、太平洋艦隊を除く3つの艦隊の23艦船や25機の軍用機などが参加。
露国防当局は「1991年のソ連崩壊後、最大の訓練」と発表した。
国営ロシア通信によると、内戦が続くシリアの領海近くでも実施される予定で、専門家は、
軍事介入によるシリア情勢の解決を目指す欧米諸国を牽制する狙いがあると指摘している。

演習は19日に始まっており、29日まで行われる。
露国防省は、北方艦隊、バルト艦隊、黒海艦隊所属の機動部隊の相互運用に焦点を当てると発表。
ミサイル巡洋艦モスクワや揚陸艦サラトフなどの大型艦船のほか、戦略爆撃機、パラシュート部隊も参加し、
ミサイル発射訓練や上陸模擬訓練などが実施されるという。
シリアへの武器輸出を続けるロシアは、シリア沿岸のタルトゥースに海軍の補給基地を持ち、同国に対する権益を保持している。
そのため、欧米諸国主導の軍事介入によるシリア内戦の解決策に強く反対している。

露独立新聞は軍事当局者の話として、ロシアは「(欧米の軍事介入を受けた)リビア情勢の再現を避けべく、
異なる艦隊の艦船を地中海に集結させ、抑止を図ろうとしている」と指摘。
ロイター通信も「演習は欧米諸国に、シリアへのロシアの関与を思い起こさせる狙いがある」とする専門家の話を伝えている。


@ロシアにはロシアの事情があるというやつです。やくざと同じで身内に何かあると必ず兵隊を送りこんで圧力をかけてきます。








平成25年1月21日


仏大統領、人質救出作戦は「最も適切な対応」


オランド仏大統領は19日、アルジェリア軍による「最後の攻撃」実施を受け、同国軍の人質救出作戦は「最も適切な対応に見える」と述べた。
仏政府はアルジェリアの協力を得て隣国マリで軍事作戦を続けており、人質事件への対応を一貫して擁護してきた。
大統領は仏中部チュールで記者団に対し、「武装集団は人質を殺そうとしていた。
アルジェリアのような国で犯行グループとの交渉はあり得ない」と述べ、アルジェリアでは1990年代に政府と
イスラム過激派の内戦で15万人が死亡したことを踏まえ、強硬突入に理解を示した。
アルジェリアは仏軍のマリ介入では戦闘機の領空通過を認め、マリとの国境を閉鎖した。
仏軍がマリで掃討作戦を続けるイスラム過激派の中には、アルジェリアを拠点とする「イスラム・マグレブ諸国の
アル・カーイダ組織(AQIM)」も含まれている。


@どうのこうの言ってみたって、すべてはフランスの意向でしょう。マリでの失地回復に一番影響が出ますから。
少し前に書いたとおり、隣国ニジェール(アレバ「AREVA」に供給されるウランはすべてニジェール産)の安定こそフランスの安定。





平成25年1月20日


人質23人と犯人32人死亡=救出作戦終結受け発表−アルジェリア


アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設で起きた外国人人質事件で、アルジェリア内務省は19日、
軍の人質救出作戦終結を受け、4日間に及んだ事件で人質23人と犯人グループ32人が死亡したと発表した。
依然安否確認が取れていない日本人は10人に上るが、死者23人の国籍は不明。国際軍事組織アルカイダ系の
イスラム武装組織が起こした事件は、大きな犠牲を出す結末となった。
内務省は声明で、作戦により107人の外国人人質と685人のアルジェリア人人質を解放したことも明らかにした。


@色々批判されているようですが、アルジェリアはよくやったのではないでしょうか。私は支持します。

そして、双方亡くなられた方々の冥福を祈りたいと思います。 合掌








平成25年1月20日


マリ、首都北方の要衝ディアバリ(diabali)奪還=仏軍、1800人規模に


アフリカ西部マリからの報道によると、フランスおよびマリ両軍は18日、首都バマコ北方約400キロにある要衝の町
ディアバリをイスラム武装勢力から奪還した。
この日、中部の町コンナも政府側が再び支配下に置いている。
フランス軍は11日のマリ介入初日から連日、ディアバリやその周辺への空爆を敢行。
ディアバリの地元当局者は「市内には焼け焦げた車両などがあり、(政府軍)兵士が撤去作業をしている」と語り、政府軍側の奪還を確認した。


@基本的にフランス軍は強くありません。まだまだこれからです。





平成25年1月19日


仏、マリ地上戦に着手 武装勢力は報復を宣言


アフリカ西部マリに軍事介入したフランス軍は16日、イスラム過激派武装勢力掃討のため、地上作戦に着手した。
一部都市では仏軍地上部隊が武装勢力と交戦を始めたもようだ。
従来は空爆による支援が中心だったが、武装勢力の強い反攻を受け、地上からの攻撃に踏み切った。
仏による軍事介入とアルジェリアでの日本人を含む外国人拘束事件との関連も指摘されており、
国際社会は過激派による報復という脅威にもさらされている。

フランス通信(AFP)は16日、中部ディアバリで仏軍地上部隊とマリ国軍が武装勢力と交戦に入ったと報じた。
15日には首都バマコから仏軍武装車両約30台が北方に向かって出発したとされる。
地上作戦の目的は、武装勢力が14日に占拠したディアバリの奪回のほか、中部の要衝コナに残存する武装勢力の掃討などにあるとみられる。
仏軍は11日の軍事介入開始後、過激派が制圧する北部の拠点都市へ空爆範囲を拡大。
コナを奪還し、首都バマコのある南部への攻勢をおおむね食い止めていた。
だが、バマコに近いディアバリには西隣のモーリタニア方面から仏軍の裏をかくように武装勢力が侵入。
コナも制圧しきれていないことが判明した。北部のある街では空爆前に武装勢力が退避していたとの情報もあり、
作戦の困難さが浮き彫りになりつつある。


@今般のイスラム武装勢力による人質事件に繋がったフランス軍の軍事介入。





平成25年1月18日


口で平和を叫んでいても、平和は訪れない事をただただ教訓にすべき


日本人2人含む人質30人死亡
アルジェリア南東部イナメナスの天然ガス関連施設で日本人ら多数がイスラム武装勢力に人質として拘束された事件で、
ロイター通信は17日夜(日本時間18日早朝)、同国治安筋の話として、日本人2人を含む人質30人がアルジェリア軍による人質救出のための攻撃の過程で死亡したと伝えた。


@一度でもそうした紛争地に行った事のない平和ボケの人間がテレビの映像を見ながら、どうして強行したとかよく言えるものです。

1%でも侵略される懸念があればその1%の為に、天井知らずと言われようとも常に防衛に力を注ぐのは独立国として当然の務めであり、我が国とて例外ではありません。





平成25年1月18日


米軍特殊部隊も待機=命令後4時間以内に出動−米国防総省


アルジェリアの天然ガス関連施設で起きた外国人拘束事件で、米CNNテレビは17日までに、国防総省筋の話として、
米軍特殊部隊が命令後4時間以内に出動できる態勢を整えたと伝えた。
施設周辺の状況を常時監視する態勢も「整いつつある」という。
同筋によると、特殊部隊は隣国マリでの任務に就くためにセネガルに向かっていたが、
アルジェリアでの拘束事件発生を受け、事態に即応できるようにした。


@悲しいかなこんな時、軍隊はあれど日本の出る幕なし。後はプロ集団に任せましょう。
私は基本的にイスラム原理主義や武装化を否定はしません。己の信じるものに命を賭ける事は崇高な行為であり、
理想の国家建設を目指す事も当然の権利だと思います。
そしてその理想の前に立ちふさがるあらゆるものを実力で排除する事もやむを得ない事と思います。
ただし、どなた様に限らず日本や日本人をターゲットにした場合、その限りではありません。


まともな現地映像は一つも上がってきません。



平成25年1月17日


邦人など人質約40人か、アルジェリアのアルカイダ系がガス田襲撃


北アフリカのアルジェリアで16日、アルカイダ系のイスラム武装勢力が英BPなどが運営するガス田を攻撃し、
少なくとも41人の外国人を人質にとる事件が発生した。
報道によると、人質には日揮の従業員5人が含まれている。
人質にはこの他、米国人7人、フランス人1人、アイルランド人1人、複数の英国人が含まれている。
また、英国人1人とフランス人1人を含む3人が殺害されたとの報道もある。
同武装勢力は、マリに軍事介入を行っているフランスに対しアルジェリアが自国空域の使用を認めたことに対する報復として、
アルジェリアのガス関連施設を攻撃したとしている。

モーリタニアの通信社ANIによると、同武装組織はフランスに対し、人質の安全と引き換えにマリ北部での軍事作戦を停止するよう求めている。
事件についてアルジェリア内務省は、「アルジェリアとリビアの国境から約100キロ(60マイル)の地点にある
イナメナス近郊のソナトラッチ基地に重装備のテロリスト集団が車3台で乗りつけ、午前5時に攻撃を開始した」と説明。
国営アルジェリア通信(APS)によると、アルジェリアのダフ・ウルド・カブリア内務・地方自治相は、
「アルジェリア当局はテロリストの要求には対応しない。交渉も行わない」と述べた。

攻撃を受けたガス田は英BPの他、ノルウェーのスタトイル、アルジェリアの国営企業ソナトラックなどが設立した合弁企業が運営。
年間生産量は90億立方メートル(原油換算日量16万バレル)と、アルジェリアのガス生産の10分の1を超える。
BPは、攻撃を受けた施設との連絡は非常に困難になっており、現時点でも武装勢力による占拠が続いているとしている。


@。


参考:武装勢力は、自分たちはフランス軍が軍事介入しイスラム勢力を攻撃している隣国マリから来たと語り
「われわれはアルカイダ(Al-Qaeda)のメンバーだ。
マリ北部から来た。
モホタール・ベルモホタール(Mokhtar Belmokhtar)率いる『ハレド・アブル・アッバス旅団(Khaled Abul Abbas Brigade)』に属している」と述べた。
失明した目を眼帯で覆っていることで知られるベルモホタール幹部は、アルカイダのアフリカ北部の支部にあたる
「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic Maghreb、AQIM)」の歴史的指導者の1人として知られる。





平成25年1月17日


日本人3人拘束される=アルジェリアでイスラム武装勢力に―アルカイダ系犯行認める


プラント建設大手、日揮の関係者は16日、アルジェリア南東部イナメナスの英石油大手BPが関係するプラント建設現場で働く日本人数人が
同日早朝(日本時間同日午後)、イスラム武装勢力に拉致されたことを明らかにした。
外務省は16日夜、自民党本部で開かれた与党の「邦人拘束事件対策本部」で、日本人3人が拘束された可能性があると説明した。
拘束された日本人の人数については、日揮関係者が一時5人と語るなど、情報が混乱している。
アフリカ西部マリの国際テロ組織アルカイダ系武装勢力メンバーがAFP通信に犯行を認めた。

菅義偉官房長官は首相官邸での緊急記者会見で、日揮社員数人が拘束されたことを確認、
武装集団からの要求の有無については「発言を控える」と回答を避けた。
アルジェリア内務省によると、武装勢力は自動車3台に分乗し、空港に向かっていた日本人らが乗ったバスを襲撃した。
襲撃で外国人1人が死亡、日本人のほかフランス人やノルウェー人、アイルランド人も拘束されたとの情報がある。
AFPによると、犯行グループの戦闘員が電話取材に対し「われわれはアルカイダのメンバーで、マリ北部から来た」と明らかにした。
この戦闘員はサハラ砂漠一帯を拠点とする「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の部隊に属していると主張したという。


@下で書いた通り、フランスがマリの要請でマリ北部を支配するイスラム武装勢力の掃討作戦を展開中ですが、それに呼応するが如くの拉致事件です。
この掃討作戦に、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は西アフリカ諸国軍として3300人規模の部隊を送り出すようですが、
この北部アフリカで一番強力な軍隊を持つのはアルジェリアであり、そのアルジェリアの名前が上がっていないのが不思議でした。
そうした間隙をぬって拉致を実行したという事のようです。
 当然その目的はフランス軍の撤退でしょうね。





平成25年1月16日


仏軍部隊2500人に増強へ マリ介入長期化も・・・展望見えず


フランスによるアフリカ西部マリへの軍事介入は15日現在、同国中部の要衝都市を奪還するなど一定の成果を挙げ、
仏国内外でも介入を支持する声が大勢だ。
ただ、イスラム過激派武装勢力が反攻を強める中、介入の規模がどこまで拡大し期間が延びるのかは不透明で、
長期化の懸念も出ている。
オランド大統領は15日、訪問先のアラブ首長国連邦アブダビでの演説で、マリでの戦闘について「可能な限り早期にアフリカの部隊へ引き渡す」と語り、
マリ軍や周辺国部隊の支援が目的だと強調。仏メディアは投入中の仏軍部隊が現在の750人から2500人に増強されると伝えた。

仏軍は11日の空爆開始後、北部を支配する武装勢力の攻勢をおおむね阻止することに成功した。
世論調査では、仏国民の約6割は介入を支持。
マリ周辺国の部隊派遣の動きも加速し、米、英のほか、デンマークなども輸送機提供といった支援を表明し、
軍事介入は国際社会の対応も促した。
オランド大統領は周辺国の部隊配備に「最低1週間」が必要との見解だが、1週間程度で部隊配備が整うかどうかは
未知数で仏軍の関与はしばらく続くとの見方もある。
フランスとしては当面、マリ中部を押さえ、武装勢力が首都バマコがある南部に進行するのを阻止。
この間に周辺国部隊が準備し、欧州連合(EU)の派遣部隊がマリ軍部隊を訓練。両部隊による北部奪還作戦を本格化させたいもようだ。


@西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は西アフリカ諸国軍として3300人規模の兵力を派遣するようですが、
現在まで部隊としてはセネガル、ブルキナファッソ、ニジェールがそれぞれ各500名、ナイジェリア=600名、ベニンが300名の派遣を約束しているようです。
しかし寄せ集めの彼らをそのまま前線に送り込む訳にもいかず、2−3カ月の合同訓練を得てからになる模様で、
その間はフランス部隊が主力となって前線で戦う事になります。


余談ですが、原発に電力の75%を依存しているフランスはマリの隣国ニジェールからウラン原料を輸入している関係で、
マリでの内戦が長引くとお国の原発事業にも影響を与えかねないという懸念があります。





平成25年1月16日


マリ介入「全国際社会が支持」−仏外相  イスラム武装勢力は反撃開始


フランスのファビウス外相は14日の記者会見で、アフリカ西部マリの政府軍を支援する仏軍介入が「国際社会の
ほぼ全てから支持されている」と正当性を強調した。
今回の作戦に対する「フランスの単独介入」のイメージを打ち消すのが狙いとみられる。
ファビウス外相は会見で、これまでに輸送機派遣を含む後方支援を表明した米英両国などに加え、
イタリアとデンマークからも協力の約束を取り付けたと表明。
アフリカ諸国では、新たにチャドが「かなりの規模の部隊」の派遣に同意したと語った。
現地からの報道によると、仏軍機は14日、中部のドゥエンツァを空爆した。AFP通信は地元住人の話として、
武装勢力がドゥエンツァのほか北部の主要都市ガオ、世界遺産都市トンブクトゥなどの拠点を放棄したと伝えたが、
武装勢力側は「戦術的撤退」と主張しているという。


@マリの政府軍とは互角以上に戦う武装勢力(イスラムの独立国家建設を目指している)ですから、空爆は痛いでしょうが、フランス軍単独なら大したことないでしょうね。








平成25年1月15日


エジプト、中国戦闘機の生産に意欲 中国支援で独自生産ラインの敷設も


環球網の報道によると、カナダ「カンワ・インフォメーション・センター」誌の2013年1月号は、
中船集団公司がエジプト・アレクサンドリア港でエジプトの自国最大船舶修理・建造施設整備をサポートしており、
エジプトはK−8訓練機をもとに、中国が戦闘機の生産ライン設置を支援することを望んでいる」と伝えた。
同誌によると、工期は10年間を超える。現在、現地の中国人労働者数百人は第1期の建設に関わっている。
第1期はアレクサンドリア造船所の船舶修理技術を磨き、船舶修理の標準化を目指す。

第2期はエジプトが独自船舶、特に軍用船舶、少なくともミサイルボートを建造することを目指す。
第3期は1万トン以上の民用船舶建造を目指す。

エジプトのモルシ大統領は2012年8月末の訪中で、中国との友好的な協力関係を深めることで合意している。
エジプト海軍は中国製033型潜水艦を使用した経験もある。
エジプト軍隊は更に多くの中国製軍事装備を手に入れたいが、資金ひっ迫のため、米国の軍事援助に依存している。
エジプトはK−8訓練機をもとに、中国の支援を受け、独自戦闘機生産ラインを設置することを希望。
そのため中国と中国戦闘機の現地生産を検討している。
記事は、中船集団公司のアレクサンドリア造船所への支援は重大な意義があり、
完成後、エジプト海軍は1000トン以上の艦艇の建造力を備えるようになると指摘した。





@元々パキスタンと共同開発したK-8訓練機ですが、エジプトも参画しK-8Eとしてエジプトでも写真のようなライセンス生産のラインを持っています。
そうした従来の関係をさらに発展させるべくシナに働きかけているという事のようです。
併しながら、エジプトは旧式であれF-16戦闘機を200機保有していますし、米国は最新式のF-16、20機を無償供与すると前ムバラクと約束まで交わしています。
インドと同じような多面外交がお得意なんですね。


平成25年1月13日


マリが全土に非常事態宣言 フランスは軍を派遣


西アフリカ・マリのトラオレ暫定大統領は11日、同国北部を支配するイスラム武装勢力の脅威に対し、
テレビを通して非常事態宣言を出した。
これに先立ち、旧宗主国のフランスは同国への軍派遣を発表した。
フランスのオランド大統領は、マリが北部で「テロリスト」の攻撃にさらされ、国家の存続と国民や同国に
滞在する仏国民らの安全が脅かされていると述べた。
軍事作戦は「必要な限り続ける」としている。同時に、国連との協議に基づく国際法の枠内での介入だと強調した。

部隊の規模は公表されていないが、ファビウス仏外相によると作戦には空爆も含まれる。
トラオレ大統領も非常事態宣言の発令に際し、フランス軍から空爆を含む支援を受けることを認めた。
フランスはこれまでアフリカ介入を縮小する方針を示し、マリへの直接介入も否定してきた。
今回部隊の派遣に踏み切ったのは、マリ情勢に対する重大な懸念の表れとみられる。
マリでは昨年3月のクーデター後、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力が北部を制圧。
イスラム法による厳格な支配体制を敷き、国際社会から批判を浴びている。
国連安全保障理事会は昨年12月、マリの治安回復に向け、周辺諸国主導の支援部隊による1年間の作戦を認める決定を下した。


@ここでも取り上げましたが、昨年3月の青年将校による軍事クーデターの原因になったのが、
遊牧民トゥアレグ人の反政府武装勢力「アザワド解放国民運動(MNLA)」とアルカイダ系のイスラム過激派勢力「アンサル・ディーンAnsar Dine」が統合し
マリ北部で独立したイスラム国家を建設するというもの。
その一番の要因は、リビアの内戦にカダフー軍の傭兵として参加し、彼らが最新式の武器を手にして帰国したという事。
意気揚々制圧に出かけたマリの正規軍は、コテンパンに返り討ちにあい多くの兵を失ってしまった。
で、青年将校たちは国防大臣にその現状を訴えたのですが、お金がないとけんもほろろに却下されたためクーデターを起こしたというもの。
昨日のソマリアの救出劇を見る限りフランスの正規軍(傭兵部隊か正規軍かは不明ですが)も、あまり士気は高くないかもネ!?。
マリでは現在6000人のフランス人が生活しているようです。





平成25年1月13日


ソマリア 仏軍の人質救出作戦失敗=兵士2人死亡


アフリカ・ソマリアでフランス軍による人質救出作戦が失敗、人質と兵士1人のあわせて2人が死亡しました。
ロイター通信などによりますと、ソマリア南部のブラ・マレルで12日、フランス軍部隊がイスラム過激派武装勢力「アル・シャバブ」の拠点を
ヘリコプターなどで急襲しました。
作戦の目的は2009年に拉致されたフランス兵士を救出するためでしたが、フランス政府によりますと、
戦闘中にこの兵士は「アル・シャバブ」によって殺害され、フランス兵1人も死亡しました。
アル・シャバブ側でも17人が死亡したということです。また、フランス兵1人が新たに「アル・シャバブ」の人質となりました。

人質になっていて今回の作戦で死亡した兵士は、ソマリアで政府軍の訓練をしていたということで、
アル・シャバブ側は「フランスの諜報機関員」だとしていました。
拉致後、アル・シャバブは、「フランスのソマリア政府への支援の停止」や「ソマリアに展開しているアフリカ連合の
平和維持部隊の撤収」を要求、フランス政府は交渉の可能性を探っているとしていました。
国際テロ組織アルカイダとつながりのあるアル・シャバブは一時期、首都モガディシオの大部分を支配するなど勢いを強めていましたが、
一昨年、ソマリアなど「アフリカの角」と呼ばれる地域を大規模な干ばつが襲った頃から弱体化し、首都から撤退。
アフリカ連合軍やケニア軍の掃討作戦で南西部に追いやられていました。


@なんだかやらなきゃよかった,、って事ですよね。





平成25年1月12日


シリア反体制派「空軍基地を制圧」 北西部の戦略的拠点


シリア反体制派は11日、反体制派武装勢力が同日、同国北西部の戦略的拠点、タフタナズ空軍基地を制圧したと発表した。
事実とすれば反体制派が制圧した空軍基地としては最大規模。反体制派側の支配地域拡大につながることも予想される。
アサド政権側は取材に対し「事実ではない。
軍は完全に基地を支配している」と述べ、情報を否定したが、反体制派側は、軍の装甲車を基地の正門付近とみられる場所で
検査する戦闘員や基地の武器庫など複数の映像を11日の撮影としてインターネット上に公開した。
同基地は、首都ダマスカスと第2の都市アレッポを結ぶ幹線道路に近い場所にあり、
トルコ国境沿いの反体制派の拠点地区などを空爆する政権軍ヘリコプターの発進基地として使われてきた。
軍のヘリの大半は別の場所に移された模様だ。


@前回ここで書いた通り自力で制圧したようです。最新の映像を見る限りアサド軍は逃げる際に破壊する暇もなかったのでしょう、なん機かは良好な状態にあるようです。








平成25年1月12日


反体制派壊滅へ総動員態勢=シリア大統領、和平案を拒否−「政治解決は不可能」


内戦に陥ったシリアのアサド大統領は6日、首都ダマスカスで演説し、反体制派壊滅へ国民総動員態勢で臨むよう呼び掛けるとともに、
「国民の意思に基づかない外国の取り組みは必要ない」とし、国連・アラブ連盟共同のブラヒミ特別代表の
政権移行和平案を拒否する対決姿勢を鮮明にした。
反体制派「国民連合」スポークスマンは演説を受け、「アサド政権は打倒されなければならない」と反発しており、
情勢は一段と悪化しそうだ。
一方で大統領は、危機打開案を示した。
それによると、「シリアを裏切らなかった人々」との国民対話を開催、新政府を構築し、受刑者の恩赦を行う。
ただ、過激派を含む反体制派との対話は困難とし、「危機の政治的解決は不可能」との認識も示した。
反体制派を排除したお手盛りの対話による事態打開は困難だ。

大統領は「ジハード(聖戦)という名を使って戦うテロリストと対決している」と言明。その上で「シリアは全国民のものであり、
われわれ全員が防衛に当たらなければならない」と総動員態勢を呼び掛けた。
さらに、シリアの不安定化や分割を狙う諸外国が過激派を支援しているとの見解を繰り返し表明した。


@歴史に学ばない愚か者ですね。まあそれが独裁者といえば独裁者たる所以でしょうけど。
いずれにしてもアサドが抑え込んでいるいくつかの飛行場が自由シリア軍の手に落ちれば、急速に瓦解が始まるでしょう。


アサド軍のヘリが着陸時に対空砲を浴びて墜落しています。



平成25年1月6日






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