トルコ情勢 T


トルコ空軍機がシリアのヘリ撃墜、領空侵犯か


トルコ軍は16日、シリアのヘリコプターがトルコの領空を侵犯したため撃墜したと発表。さらなる侵犯には必要なあらゆる措置を取るとも警告した。
トルコ軍の声明によると、同日午後2時半前、同国南部ハタイ県の国境付近でシリアのヘリがトルコ領空に接近。
トルコ軍のF16戦闘機2機が警告後にヘリを撃墜したという。
これを受けてシリア側は、トルコが両国の緊張を高めようとしていると非難した。
トルコのアルンチ副首相は、シリアのヘリがトルコ領空に2キロ侵入したと述べ、「空軍機が繰り返し警告した」と主張した。


@素晴らしい。我が祖国を、一日も早くこうした事が当たり前に行える普通の国にしましょう。
昨年6月にトルコのF4戦闘機がシリアの国境を越えたとかで撃墜されていますから、その報復ですね。


シリア「トルコ機撃墜は正当防衛」、NATO報復をけん制


撃墜され墜落して行く瞬間をとらえた映像です。



平成25年9月17日


デモ参加者が飛ばしていた無人機、撃墜される トルコ


トルコで行われた大規模な反政府デモの最中、民間人が監視用に飛ばしていたカメラ搭載の無人機(ドローン)が、警察によって打ち落とされた。


@別にどをって事のないニュースです。





平成25年6月27日


反政権デモ隊を強制排除=警官隊が突入、催涙弾使用−首相「もう幕引き」・トルコ


トルコの反政権デモ隊が居座りを続けた最大都市イスタンブールのタクシム広場に11日朝(日本時間同日午後)、警官隊数百人が突入し、デモ隊を広場から排除した。
参加者は隣接する公園に逃れ、デモを続ける構えを見せている。エルドアン政権を揺さぶったトルコ情勢は、
大規模デモ発生から12日目で政権側が強制排除に踏み切り、大きな節目を迎えた。警官隊は広場で野宿していたデモ隊を催涙弾や放水で排除。
一部の参加者は「エルドアンは辞任せよ」などと連呼しながらビール瓶や石を投げて抵抗したが、広場の北側に隣接するゲジ公園に追いやられた。
公園には同日午後も1000人以上が集まった。
 
AFP通信によれば、警察は1週間以上前に現場から引き揚げており、デモ隊は不意を突かれた形となった。
警官隊の突入は、デモ隊が比較的少ない朝を狙ったとみられる。
エルドアン首相は強制排除後に議会で演説し、デモについて「もう幕引きだ。われわれはこれ以上容認しない」と警告した。
同首相によれば、デモではこれまでに参加者3人と警官1人の計4人が死亡した。


@どっちも一度家に帰ってゆっくり風呂にでも入って(シャワーでも)頭を冷やしてこいよ! 


チャカを群衆に向け発砲する警察官。頭にあたったそうだ。



平成25年6月11日


トルコ反政府デモで男性が撃たれ死亡、全土の死者2人に 現地報道


トルコ南部ハタイ(Hatay)県で3日、反政府デモの最中に起きた発砲によって負傷した22歳の男性が、搬送先の病院で死亡した。
同国の民間テレビ局NTVが4日、報じた。エルドアン首相「トルコの春」を否定、反政府デモは4日目に

NTVが伝えた地元当局の声明によると、発砲した人物は特定されていない。
野党・共和人民党(CHP)の議員によれば、死亡した男性はCHP青年部に所属していた。
NTVは警察が捜査を開始したと報じた。
デモ隊または警官隊からの発砲があったとの報道は今のところないが、反政府系の活動家らは、
男性が抗議の最中に警察官によって頭部を撃たれたと主張している。
医療関係者によると、イスタンブール(Istanbul)で2日、デモ隊に突っ込んだ車にひかれた男性が死亡しており、
ハタイで男性が死亡したことでトルコ全土に拡大している反政府デモによる死者は2人になった。


@こんなのは遊び半分にしか見えませんが、楽しそうでいいですね。猪瀬、ニッコリ。
トルコの政治形態はイスラム社会では珍しく世俗主義で政権運営がなされ政教分離が基本です。
そんな中で現政権のイスラム化(飲酒を規制した)がこうした自由を謳歌してきた
多くの国民の反感を買っています。





平成25年6月4日


トルコ イスタンブールでデモ隊が機動隊と衝突、数十人重軽傷


トルコのイスタンブール(Istanbul)にあるタクシム広場(Taksim Square)で31日、広場そばの公園の取り壊し計画に反対する抗議集会から
発展した反政府デモを解散させるため、
機動隊が催涙ガスや放水砲を使用、この衝突により、数十人が重軽傷を負った。
イスタンブール県のフセイン・アヴニ・ムトゥル(Huseyin Avni Mutlu)知事によると、最も重い傷を負ったのはモロッコ系トルコ人の女性で、
頭蓋骨を骨折し脳外科手術を受けたが、集中治療室に収容され容体は良好だという。
同知事はテレビ放送のコメントで、現在捜査が進行中で、「暴力行為を引き起こした」かどで63人が拘束されたと述べた。

デモ隊は、広場の中心に立つアタチュルク(Ataturk)記念碑の向かいあるタクシム・ゲジ公園(Taksim Excursion Park)の取り壊し工事の阻止を求めていた。
建設計画では、高度に商業化したイスタンブールに残る緑の「最後の砦」である公園の跡地にショッピングモールを建設し、オスマン帝国時代の兵舎を再建する予定だ。
イスタンブールの裁判所は31日夜、計画の一時停止を命じたが、計画自体が中止されるかは定かではない。
イスタンブール市のカディル・トプバシュ(Kadir Topbas)市長は、デモ参加者の多くは「純粋に緑や環境を気にかけている」人々だが、
「政治的意図」を持つ者たちに操られていると語った。

公園の取り壊しは、広場周辺を歩行者専用道路とするために昨年11月に始まった建設計画の一環だ。
タクシム広場は、昔から集会やデモの場として使われてきた他、人気の観光スポットともなっている。
賛否両論の同計画は、広場周辺の慢性的な交通渋滞の緩和と、外観の美化を目的としている。
だが反対派は、計画は広場を魂のないコンクリート商業地域に変え、地元住民を追い出すものだと批判している。


@どうってことないいつもの風景ですが、下のオヤジが面白いのであげました。
オヤジの動画は消されました。








平成25年6月1日


クルド武装勢力PKK、トルコから撤退開始 30年闘争終息へ 第一陣がイラク北部に帰還





トルコの少数民族クルド人の武装組織「クルド労働者党」(PKK)が8日、トルコ国内からの戦闘員の撤退を開始した。
3月に政府側との停戦を表明していた。
今後、PKKは政府との対話を通じて要求実現を図る。
トルコで30年近く続いた武装闘争は終息する見通しだ。
トルコからの報道によると、南東部の山岳地帯に潜伏する数千人の戦闘員は、
8日から段階的にPKKの本拠がある北イラクに移動。撤退は3〜4カ月で完了するという。

PKKが武装闘争からの転換を表明したのは今年3月。服役中の指導者アブドラ・オジャラン氏が代理人を通じたメッセージで「武器を置こう。
政治主導による新時代の幕が開けた」と即時停戦を表明。
トルコのエルドアン首相も「歓迎する」と述べた。それ以降、PKKと軍・治安部隊の戦闘や爆弾テロの発生は伝えられていない。


@私に言わせれば日和見。命を捧げた連中の魂は浮かばれないよ。

イラクのOmar al-Saleh に帰還した第一陣。



平成25年5月15非


トルコ アサドに近い9人を拘束、背後にシリア政権か=爆弾事件、死者46人に


トルコ警察は12日、シリア国境に近い南部ハタイ県レイハンルで11日発生した自動車爆弾事件で、トルコ人9人を容疑者として拘束した。
AFP通信が伝えた。ギュレル内相は「シリアのアサド政権に近いグループの犯行だ」と主張。容疑者の背後にアサド政権がいるとみている。
一方、シリアのゾアビ情報相は「こんなことはやっていないし、これからもしない」と述べ、アサド政権の関与を否定した。


@容疑者? 今回の爆発には何も関係ない連中でしょ。


平成25年5月12日


トルコ 車爆弾で40人死亡=シリア国境付近の町


トルコからの報道によると、内戦下のシリアとの国境に近い南部ハタイ県の町レイハンルで11日、自動車爆弾の爆発が複数回あり、少なくとも40人が死亡、100人以上が負傷した。
ギュレル内相が明らかにした。ダウトオール外相は訪問先のベルリンで「トルコの平和を破壊しようとするやからがいる」と非難したが、具体的な名指しを避けた。
犯行声明も出ていない。ただ、トルコ南部のシリア国境付近では、シリア側からアサド政権軍と反体制派の衝突の流れ弾とみられる迫撃砲弾が繰り返し着弾しており、
トルコはシリア内戦が自国に波及することに警戒を強めている。
2月には国境検問所付近で車爆弾が爆発し17人が死亡する事件も起きた。エルドアン首相はこれまでに、「アサド政権が化学兵器を使った」と断定。
シリア内戦への介入に消極的な米国に「さらなる一歩」を求めるなど反アサド政権の急先鋒(せんぽう)で、反体制派を公然と支援してきた経緯がある。 


@実はトルコは今までにもかなりシリアに対して、ぱらぱらですが報復攻撃を繰り返しています。
およそ7000万の人口で、徴兵制がしかれていますので(現有65万)、いざとなればほとんどの男子が西側の武器を携えて戦闘能力を発揮します。
それにしても空爆というか並みの威力の爆弾ではありませんね。





平成25年5月12日


トルコ反政府組織が停戦案=30年のクルド闘争に終止符か


トルコの反政府武装組織クルド労働者党(PKK)の指導者オジャラン氏(終身刑で服役中)は21日、PKKのトルコからの撤退などを含む停戦案を発表した。
武装闘争は1984年から続き、トルコ軍やPKK要員ら4万5000人が犠牲になったが、終止符が打たれる可能性もある。
トルコのエルドアン首相は訪問先のオランダで、オジャラン氏の停戦案について「前向きなものだ」と評価する一方、
「どのように実現させるかが重要だ」と述べた。
オジャラン氏はクルドの新年に当たるこの日、収容先のトルコ北西部マルマラ海のイムラル島の刑務所から停戦案の声明を出した。
ロイター通信によると、戦闘行為をやめ、交渉による事態打開の必要性を訴えた。オジャラン氏とトルコ当局は水面下で和平交渉を続けていたとされる。


@その前段としてPKKは、1年以上北部で拘束していた8人の人質を先週解放しています。
PKKクルド労働者党はその名の通り、単純にトルコからの独立を求めるクルド民族主義ではなく、その思想の底辺にはマルクスレーニン主義を掲げるいやな奴らです。





平成25年3月22日


トルコ南部の検問所で13人死亡、シリアのバスが爆発


内戦が続くシリアとの国境地帯にあるトルコ南部のレイハンリ近郊で11日、シリアナンバーのミニバスが爆発し、
トルコ人を含む少なくとも13人が死亡、数十人が負傷した。当局が明らかにした。
現場はトルコに逃れるシリア難民の主要ルートの1つであるジルベギョズ検問所で、目撃者によると、検問所に向かっていたバスが爆発したという。
現場周辺はトルコとシリアにある緩衝地帯で、シリアの民間人やトルコの人道支援関係者らが多く集まる場所だった。


トルコのアルンチ副首相によると、政府は自爆攻撃を含めて爆発のあらゆる可能性を調べているという。
また、エルドアン首相は、トルコ人3人を含む13人が死亡したほか、少なくとも28人が負傷し、このうち13人が重傷だと明らかにした。





平成25年2月13日


トルコ 極左組織「革命人民解放党/戦線(DHKP/C)」が犯行声明=米大使館自爆テロ


トルコの首都アンカラの米大使館で1日起きた自爆テロ事件で、トルコの極左反政府組織「革命人民解放党/戦線(DHKP/C)」が2日、
ウェブサイトに犯行声明を出した。ロイター通信が伝えた。トルコのギュレル内相も、同組織のメンバーによる犯行との見方を示している。


@人一人が命をかけた事は認めますが、いずれにしても最早世界的に左翼グループの衰退現象は止められませんね。
イスラム原理主義の足元にも及びません。こんな程度ならやらなきゃよかったってものです。


平成25年2月3日


トルコ 米大使館で自爆攻撃 2人死亡=「革命人民解放党/戦線(DHKP/C)」の犯行か


トルコの首都アンカラの米大使館で1日、爆発があり、現地からの報道によると2人が死亡、数人が負傷した。
エルドアン首相は、爆発は自爆テロだったと言明。
死亡したのは、大使館のトルコ人警備員と自爆犯の男とみられる。
米国務省のヌーランド報道官は声明を出し、爆発はテロリストによるものだと確認、
「われわれはトルコ国家警察と共に大使館の被害や被害者について調査している」とした。
犯行声明は出ていないが、自爆した男は極左反政府組織「革命人民解放党/戦線(DHKP/C)」のメンバーとの見方が浮上している。
DHKP/Cは米政府がテロ組織に指定しており、2012年9月、最大都市イスタンブールの警察署に自爆テロを仕掛けるなど、
主に治安当局を狙ったテロを行ってきた。

報道によれば、爆発があったのは、職員や訪問者が利用する通用口にある検問所。
扉や壁の一部が吹き飛んだが、大使館本体の建物には被害がなかったという。
米大使館は各国大使館が立ち並ぶチャンカヤ地区にあり、普段から厳重な警備態勢が敷かれている。
警察が大使館周辺を封鎖し、捜査を行っている。在トルコ日本大使館によると、邦人が巻き込まれたとの情報はない。


@手榴弾ぐらいのダメージですが、非常に非効率的。





平成25年2月2日


トルコ シリア国境にNATO管理のパトリオット配備


シリアとトルコの国境付近に地対空誘導弾パトリオットを配備する目的で米軍が派遣した米兵27人が4日、トルコのガジアンテプに到着した。
トルコ国営アナドル通信が明らかにした。
兵士らはミサイル配備を監視する。今回の派兵は、シリアがトルコとの国境付近の複数都市に弾道ミサイル「スカッド」による攻撃を行ったのを受けたもの。
シリア政府軍のスカッドミサイル投入に対し、米国、ドイツ、オランダの3カ国は、シリアから発射された
弾道ミサイルを迎撃するため、国境地域へのパトリオットミサイルの配備を進めてきた。
ミサイルと兵士は北大西洋条約機構(NATO)の管理下に置かれるが、ミサイルの運用は米軍が担当する。


@昨日、シリア政府軍のタフタナズ空軍基地のヘリを対空機銃で攻撃する自由シリア軍の映像をあげましたが、
空爆ができないため一進一退が続いています。
トルコの防空を固めるならシリアの空軍基地を空爆して支援してあげればいいと思うのですが、
リビアと違って見返りの少ないシリアに対しては腰の重い西側です。





平成25年1月7日


NATO要請 ドイツのパトリオットミサイル トルコ配備「1月末運用可」 米、オランダも


内戦が続くシリアから隣国のトルコに砲弾が着弾するケースが相次いでいる問題で、ドイツ軍は18日、
NATOの決定を受けてトルコに配備する迎撃用ミサイルなどを公開し、「来年1月末には運用が可能」と強調しました。
「こちらがトルコに配備されるドイツ軍のパトリオットミサイルです。主にシリアから飛んでくるミサイルなどを標的としています」(記者)

シリアからトルコに砲弾の着弾が相次いでいる事態をめぐっては、トルコがNATO=北大西洋条約機構に迎撃用ミサイルの配備を要請。
これを受けてドイツは、パトリオットミサイル2基をトルコに配備することを決めています。
パトリオットミサイルは、シリア国境から100キロ離れたトルコ南部に配備される予定で、
ドイツ軍は400人の部隊を年明けから本格的に派遣し、「来年1月末には運用が可能」としています。
「(国境越えて)飛んでくるのは、今、シリアが保有する兵器、主にスカッドミサイルでしょう。
私たちは今週中に準備を終え、いつでも部隊の派遣が可能です」(ドイツ空軍中佐)
トルコには、アメリカとオランダも迎撃用ミサイルを配備することを決めています。


@軍事的には四面楚歌的状況に追い込まれるシリアのアサド。トルコと言うより、反体制派を支持し、
これ以上アラウイ派によるシリア国民の虐殺を許さないというNATO同盟国の圧力でしょうね。





平成24年12月19日


トルコにパトリオット配備=シリアへ圧力−NATO決定


北大西洋条約機構(NATO)は4日、ブリュッセルで開幕した外相理事会で、NATO加盟国のトルコに
地対空誘導弾パトリオットを配備することを決定した。
内戦状態のシリアと国境を接するトルコが、シリアの脅威に対処するため、防空能力の強化をNATOに要請していた。
NATOはシリアに軍事介入する可能性を否定してきたが、トルコへのミサイル配備で、シリアのアサド政権に対する圧力は強まりそうだ。
理事会で外相らは、シリアが化学兵器の使用を検討している可能性に言及したNATO加盟国の報告を議論。
各国が「重大な懸念」で一致し、パトリオット配備を急ぐ理由の一つになった。パトリオットを保有するNATO加盟国の米国、
ドイツ、オランダは、装備を提供する意向を表明した。
配備するミサイルの数や期間は今後協議し、実際の配備には数週間かかる見込み。


@トルコとの国境付近に於いて、シリア軍の自由シリア軍に対する攻撃によって5名のトルコ人が犠牲になっています。
先日ここで書いたとおり、サリンなどの化学兵器の使用をほのめかすアサドに対するトルコの牽制の意味も大きいと思います。


平成24年12月05日


トルコ軍戦闘機が相次ぎ緊急発進、シリア軍ヘリの国境接近で


トルコ軍は2日、シリア軍のヘリコプターが1日に両国の国境に接近したため、F16戦闘機を3度にわたって
緊急発進させたと明らかにした。
その前日にも同様の事案があったという。
トルコ軍のウェブサイトに掲載された司令官による発表では、トルコ南部のハタイ県近くで複数のシリア軍ヘリが確認され、
うち2機が国境から約4キロ、もう1機が約3.2キロの地点を飛行していたという。
シリア軍のヘリは6月30日にも国境付近を飛行しているのが確認されており、トルコ軍戦闘機6機が緊急発進していた。
トルコ側は、同国空軍のF4戦闘機が地中海沖で撃墜された問題をめぐりシリアへの批判を強めており、
首相府は「断固たる措置を取る」と表明している。


@早く始めて欲しいのですが、フェイントばかりで中々動きません。


シリアとの国境に配備された対空砲とロケットランチャー。



平成24年7月3日


シリア「トルコ機撃墜は正当防衛」、NATO報復をけん制


トルコ空軍のF4戦闘機が地中海沖でシリア軍に撃墜された問題で、シリアは25日、撃墜を「正当防衛」だ主張し、
トルコの要請で26日に協議を行う北大西洋条約機構(NATO)の報復行為をけん制した。
シリア外務省の報道官は、同機がシリアの領空を侵犯していたため直ちに対処する必要があったとし、
「たとえシリアの航空機だったとしても撃墜していた」と強調。
「シリアの主権を防衛するための行為だった」と述べた。
これに対しトルコは、撃墜がシリアによる「侵略行為」だと反論。
国連安全保障理事会にも書簡を送り、撃墜は「トルコの安全保障に対するシリア当局の敵対行為」だと非難し、
「地域の平和と安全に深刻な脅威」を引き起こしたと対応を求めた。


@少々期待外れの感あり。なんだかんだといっても、大人なんですね。

シリアとの国境を固めるトルコ軍。





平成24年6月27日


シリアがトルコ軍機撃墜=「領海上空を侵犯」と主張


トルコ軍のF4戦闘機が22日、隣国シリア国境付近で消息を絶ったことに関し、シリア軍は同機が領海上空を侵犯したため
対空砲で撃墜したと発表した。国営シリア・アラブ通信が23日伝えた。
トルコのエルドアン首相は、詳細が明確になってから今後の対応を決めるとしているが、
アサド政権による反政府勢力の弾圧をめぐり緊張している両国関係がさらに悪化する恐れもある。
 シリア軍は、同国沖約1キロの空域を飛行していた戦闘機に対空砲を発射し、撃墜したと説明。
その時点ではトルコ軍機と確認していなかったと主張している。
パイロット2人の安否は不明だが、トルコとシリアの海軍が合同で捜索活動を行っているという。


@ついに挑発に乗ってしまったアサド。いよいよ始まります。


平成24年6月23日


トルコ元参謀総長を逮捕 政権転覆計画に関与の疑い


トルコ司法当局は6日、軍のバシュブー元参謀総長を政府転覆計画に関わったとして逮捕した。
同国では2010年2月にクーデター計画に関わったとして軍高官らが拘束され、その後訴追されており、
エルドアン政権側による軍への圧力の一環と見られる。
トルコ軍は国是である政教分離の守護者を自任。
エルドアン首相の与党で親イスラムの公正発展党(AKP)政権と対立が続き、
昨年8月にも参謀総長が交代している。
元参謀総長が逮捕されたことで、軍は政権への反発を強めることになりそうだ。
政府転覆計画は09年に発覚、バシュブー氏は参謀総長として、インターネット上に政府を攻撃する
ウェブサイトを作ることを指示した疑いが持たれている。バシュブー氏は10年に退任している。


@トルコは国民の99%がイスラム教徒(5分の4がスンナ派、残りは南東部にすむシーア派、アラウィー派。
キリスト教徒は約12万人、ユダヤ教徒は約2万人)ですが、憲法で政教分離(世俗主義)を規定しています。
与党のAKPがイスラム教の宗教色が強いのは当たり前で、バシュブー 氏は、それがお気に召さないようです。
トルコには、対イスラエルで頑張ってもらわなければならないので内紛が大きくならない事を願うばかり。
本人は今回の逮捕を悲喜劇と否定しています。





平成24年1月7日


トルコ軍、クルド拠点の村を空爆 死者20人超の情報


トルコ軍は28日夜、イラクと国境を接するトルコ南東部シルナク県で、武装組織クルド労働者党(PKK)の
拠点とされる村を空爆した。
トルコのアナトリア通信は29日、県知事の話として20人以上が死亡したと伝えた。
一方、AFP通信によると、地元のクルド系通信社は死者数を少なくとも35人と伝えた。
また、地元当局者は、死亡したのはPKKの戦闘員ではなく「イラクとの密輸に携わる民間人だった」としている。
トルコからの自治拡大を目指すPKKは、軍や治安部隊に対する攻撃を繰り返しており、
軍は掃討を続けている。


@これが現実の世界の現実の姿。我々日本人も目を背けることはできない。





平成23年12月30日


トルコ軍、武装組織100人を殺害 兵士殺害の報復か


トルコ軍は23日、武装組織・クルド労働者党(PKK)の拠点があるイラク北部に向けて17日から実施した越境攻撃で、
90〜100人のPKK戦闘員を殺害したと発表した。
軍によると、PKKの潜伏場所など132カ所を空爆。さらに地上からも砲撃を加えた。
今回の攻撃は、トルコ南東部で17日、軍の車列がPKKに攻撃され、兵士ら9人が死亡したことへの報復とみられる。
PKKはクルド人による自治拡大をトルコに求めているが、同国や米国などはPKKをテロ組織に指定。
トルコ軍は掃討作戦を続けている。


@クルド労働者党(PKK)初めて知りました。
時代遅れの左翼集団のようですが、また報復合戦が始まるんでしょうね。
今後の展開に注目したいと思います。


参考 クルド労働者党(PKK)
マルクス・レーニン主義を掲げ、共産主義とトルコ・クルディスタン(トルコ南東部)のトルコからの
分離独立(のちに自治要求に緩和)の実現を目指してアブドラ・オジャランによって
1978(昭和53)年(1974(昭和49)年?)に設立された組織。
略称の "PKK" で呼ばれることも多い。
自爆テロや誘拐などを常套手段とするためアメリカにテロ組織と認定されている。
現在の勢力は兵力1万〜1万5千(トルコとイラクに半数ずつ)、トルコとヨーロッパに数千の支持者を持つが、
最大時には兵力5万、支持者37万5千を持っていた。
また諸外国ではシリア、イラク、イランが安全避難所と控えめな支援を行なっている
(ただしシリア政府は1998(平成10)年10月にPKKを領土から追い出している)。

1984(昭和59)年以降は激しい武力闘争を開始。
元々は山岳地帯の東部クルド人居住地域トルコ国内において活動し、同地帯を無法地帯化するほどの勢力を持っていたが、
1995(平成7)年より開始されたトルコ軍の本格鎮圧作戦により主力部隊はイラク北部に逃れている。
この頃より都市部でのテロ行為に活動の中心を移している。
それらトルコ軍との戦いで双方に3万人以上の死者を出している。
また、西欧、特にドイツのトルコ移民を社会を標的として、クルド人移民社会を隠れ蓑にホテル爆破や
外国人観光客誘拐を行なっている。

1999(平成11)年2月15日、オジャランは潜伏先のケニアのナイロビでトルコの治安要員に拉致され
、同年8月3日、獄中から武装闘争の中止を宣言。
残るPPK指導者もそれを支持し、同月5日に同月五日武闘停止を表明。
2002(平成14)年4月にはこの政策転換を印象づけるために党名も「クルド自由・民主主義議会(KADEK)」と改称した。
しかし、トルコ政府と軍はPPKをテロ組織として殲滅するという方針を変えておらず、
EUやアメリカもテロ組織と指定したままである。





大国はすぐにテロという言葉を使いますが、小が大に戦いを挑むのはレジスタンスでありゲリラ戦です。



平成23年8月24日






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