革命無罪 シナのキリスト教徒、共産党員上回る 
田舎者の西洋文化に対する憧れ



今月10日夜、北京市内の高級ホテルの会議ホールでは「アーメン」という声が廊下にまで響いた。
数十人の若者が牧師とヨハネの福音書を学習していた光景だ。
中国共産党が認めていない聖書学習や礼拝は明らかに違法だ。しかし、中国当局や周辺から特に注目を浴びることはない。
非公式な宗教活動が大都市のホテルはもちろん、カラオケ店や郊外の住宅地、のどかな農村部など
中国全土で当たり前のように開かれ、中国当局は事実上それを放置している。

12日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、イースターに合わせ、「彼らは神を信じる」という
4面建ての特集記事を掲載し、中国全土でキリスト教信者が急増し、最近は共産党員の数を超えたと報じた。

中国当局は「中国カトリック愛国委員会」が管理するカトリックと「中国基督教三自愛国運動委員会」が管理する
プロテスタントだけを認め、信仰生活に厳しい制限を設けている。
両団体が公式集計した信者数はプロテスタントが2100万人、カトリックが600万人だ。

しかし、同紙は最近のサンプル調査の結果を引用し、実際のキリスト教信者数はカトリックと多様な
プロテスタント信者を合わせ1億2500万人を超え、中国の総人口13億人の10人に1人に達したと伝えた。
これは中国に7400万人いる共産党員を上回る数字だ。

同紙の記事によると、ローマ・カトリックは19世紀に中国全土で宣教活動を行っていたが、
反西洋運動である義和団の乱など激しい抵抗に直面した。
しかし、権力者のトウ小平(1997年死去)が市場開放政策を取り、中国政府の宗教活動取り締まりも和らいだという。
こうしたムードを受け、仏教、道教、プロテスタント、カトリックの信者が急速に増加しているという。
同紙は「仏教と道教の信者が合計で4億人に達し、キリスト教よりもはるかに多い」としながらも、
「共産主義が衰退し、宗教が復活したことで、キリスト教が最も急速な伸びを示している」と指摘した。

同紙は北京、上海など大都市はもちろん、孔子の故郷である山東省曲阜市、四川省の農村など中国の至る所で
数十人から数千人規模の礼拝や聖書学習などが行われているが、中国当局は大半を問題視していないという。


@レーニンは宗教は麻薬と言ったが、造反有理・革命無罪のシナも耶蘇教にかなり侵食され大きく変わりつつあるようだ。
日本でも言えることだが、一種の宗教コンプレックスの表れで西洋的な文明文化の香りに田舎者が憧れると言った
精神構造に起因していると思われる。
クリスチャンでもないのに教会のチャペルでの結婚式に憧れる田舎者の日本人と同じだ。
現実的にはウイグルやチベットなど少数民族に対する民族浄化や宗教弾圧も忘れてはならない。



参考 中華人民共和国憲法

第4条

1.中華人民共和国の諸民族は、一律に平等である。国家は、すべての少数民族の適法な権利及び利益を保障し、
民族間の平等、団結及び相互援助の関係を維持し、発展させる。
いずれの民族に対する差別及び抑圧も、これを禁止し、並びに民族の団結を破壊し、又は民族の分裂を引き起こす行為を禁止する。

2.国家は、それぞれの少数民族の特徴及び必要に基づき、少数民族地区の経済及び文化の発展を促進するように援助する。

3.少数民族の集居している地域では、区域自治を実施し、自治機関を設置し、自治権を行使する。いずれの民族自治地域も、
すべて中華人民共和国の切り離すことのできない一部である。

4.いずれの民族も、自己の言語・文字を使用し、発展させる自由を有し、自己の風俗習慣を保持し、又は改革する自由を有する。

第36条

1.中華人民共和国公民は、宗教信仰の自由を有する。

2.いかなる国家機関、社会団体又は個人も、公民に宗教の信仰又は不信仰を強制してはならず、
宗教を信仰する公民と宗教を信仰しない公民とを差別してはならない。

3.国家は、正常な宗教活動を保護する。何人も、宗教を利用して、社会秩序を破壊し、公民の身体・健康を損ない、
又は国家の教育制度を妨害する活動を行ってはならない。

4.宗教団体及び宗教事務は、外国勢力の支配を受けない。


平成21年4月13日






 
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