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北朝鮮が地下核実験に成功…朝鮮中央通信

 北朝鮮の朝鮮中央通信は9日午前、同国の科学研究部門が同日、「地下核実験を安全かつ成功裏に行った」との
報道文を発表した。

 実験場所については明らかにしていない。日米韓3か国などが確認を進めているが、事実とすれば、
北朝鮮は核兵器保有に必要な技術を完成させたことになる。

 しかし、日米をはじめとして国際社会は北朝鮮の核保有を認めない方針。
北朝鮮が世界各国のたび重なる警告を無視して核実験に踏み切ったとすれば、国連安全保障理事会で
対北朝鮮制裁決議へと進む。日米を中心に制裁措置をとる動きも加速するのは確実で、北東アジア情勢は重大な局面に至った。

 北朝鮮の報道文は、核実験が「100%我々の知恵と技術に依拠して行われ、強力な自衛的国防力を渇望してきた
我が軍と人民に大きな励ましと喜びを抱かせた歴史的な出来事である」とした上で、
「核実験は朝鮮半島と周辺地域の平和と安定を守るのに貢献するだろう」と強調した。


<北朝鮮>核実験を実施 中央通信報道 地震波も探知

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は9日、地下核実験を実施したと発表した。実験の時間や場所など詳細は伝えていない。
通信は「科学的計画と綿密な計算で進められた」と成果を報じ、「放射能漏れはなかった」と伝えられた。
日本や米国、中国、韓国など関係各国が情報確認を急いでいる。
北朝鮮外務省は今月3日、「科学研究部門が今後、安全性が徹底的に保証された核実験を実施することになる」と宣言していた。
80年代から浮上した北朝鮮の核開発疑惑は核実験によって現実のものとなった。
核保有国としては、米英仏中露、インド、パキスタンに続いて8カ国目になる。
国際社会は北朝鮮への制裁に踏み切るとみられ、北朝鮮の核問題は緊迫した局面を迎えた。
 韓国メディアは、同国国家情報院に入った情報として、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンプクド)花台郡付近で
午前10時35分ごろ、マグニチュード3.6規模の地震波を探知したと報じている。
 
北朝鮮が実験で使用した核爆弾は、平安北道寧辺(ピョンアンプクドニョンビョン)の実験用黒鉛減速炉(5メガワット)で
生成したプルトニウムを原料にしたものと見られる。
 北朝鮮は86年1月に黒鉛炉の運転を開始、核兵器開発に着手した。89年春以後に燃料棒を再処理し、
核兵器1〜2発分に当たる6〜12キロのプルトニウムを抽出したとみられている。
94年10月の米朝枠組み合意を受け、北朝鮮は同炉の運転を停止したが、03年1月に核拡散防止条約(NPT)脱退を
宣言したのを機に再稼働させ、同年10月、05年5月の2回、8000本の燃料棒を抜き出して再処理、プルトニウム抽出作業を実施している。
 米民間研究機関の分析によると、北朝鮮は核兵器4〜13個分に当たる「20〜53キロ」のプルトニウムを保有していると見られ、
今回の実験では、これらのプルトニウムが使用された可能性が高い。
 北朝鮮は核兵器の開発、改良に不可欠な核実験に踏み切ることで「核保有国」になり、
米国など超大国と交渉する際の「核カード」を持ったことになる。




シナの反応

【中国】北朝鮮の地下核実験実施に反対の声明

 中国政府は9日、北朝鮮が同日に地下核実験を実施したと発表したことについて「断固反対する」との声明を発表した。
中国中央電視台(CCTV、中央テレビ)が午後1時(現地時間12時)からのニュースの中で伝えた。







 
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