平成16年/04/15

「靖国判決」を判事が批判、週刊新潮で「蛇足、越権」


 小泉首相の靖国神社参拝を「違憲」と述べた福岡地裁の判決に対し、横浜地裁の現
職裁判官が、15日発売の「週刊新潮」で、「主文に影響を及ぼさない憲法問題を理
由欄にあえて書くのは『蛇足』というほかはない」と、痛烈な批判を浴びせている。

 法律雑誌などで裁判官が最近の判例に評釈を加えるケースはあるが、一般週刊誌へ
の寄稿で“同僚批判”を展開するのは異例だ。
 この裁判は、九州地方の宗教関係者、在日韓国・朝鮮人らが、首相の靖国参拝で
「信教の自由を侵害された」と主張、国家賠償を求めたもの。同地裁は今月7日、
「参拝は、原告らに宗教上の強制などをしたものではないから、信教の自由を侵害し
ていない」として請求を棄却したが、判決理由の中で、「参拝は憲法が禁じる国の宗
教活動に当たり、違憲」と言及した。
 これを批判しているのは、井上薫判事(49)。「結論に至った理由は、参拝が違
憲かどうかということと全く関係がない」「元来、裁判所はこの点について判断する
権限を持たず、それをあえてするのは裁判所の越権」などとした上で、「マスコミ向
けのスタンドプレーをし、当事者の一方に肩入れしすぎる裁判官が多い」と指摘した。
 
さらに、そうした「蛇足判決」によって、〈1〉勝訴した側(この場合、小泉首
相)が上訴できず実質的敗訴者となり、「濡れ衣(ぬれぎぬ)」を晴らせなくなる
〈2〉司法が政治化し、中立性が喪失される――などの「弊害」が生じると懸念を表
明。「裁判所は裁判の独立を守るためにも政治的な動きに巻き込まれてはならない。
蛇足は厳に慎まなければならない」と結んでいる。
 矛先はメディアにも。井上判事は、記事で国民を「誤導」することのないよう、
「真に判決理由なのか、蛇足ではないかという問題意識を抱いて客観的な眼(め)で
判決文を検討して書くべき」だとしている。
 井上判事は東大大学院・化学専門課程(修士)修了。民間企業勤務の後に司法試験
に合格、任官した異色の経歴を持つ。「刑事公判の実際」「裁判の基準」(法学書
院)など著書も多い。
 井上判事は読売新聞の取材に、「自分の著書で唱えた『判決理由の蛇足』理論を、
今回の事件に当てはめただけ。各裁判体は独立して裁判をするのだから、たとえ裁判
所の組織内の者が(別の裁判官の判決を)批判しても、『内部批判』とはいえないと
思う」としている。


全く的を得た良識的な判断のできる現職判事の意見だ
こうした意見が出ると言うことは、それほどまでに中身が腐っていると言う事の
証でもある
司法の中立性が崩れた場合、そのリスクは誰が背負うのか
まして国家の方向性を左右するような判事の個人的且つ主観的判断は不必要だ
左翼判事の「出来心」では許されない問題だ!!

もはや「合憲判断」でしか覆す手立てはない



_________________________________________________________________


平成16年4月22日

<靖国神社>春の例大祭で166人参拝 閣僚本人はなし

 超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・瓦力元防衛庁長官)は
22日午前、春の例大祭に合わせ、靖国神社を参拝した。
参拝したのは森喜朗前首相、綿貫民輔前衆院議長ら衆院議員65人、斎藤十朗元参院議長、
竹山裕自民党参院議員会長ら参院議員19人の計84人。
秘書ら代理出席を含めると166人になった。閣僚本人の参拝はなかった。

 所属政党は自民党以外は民主党1人、無所属2人だった。
参拝後、会見した瓦会長は、福岡地裁が今月7日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を違憲と判断したことについて、
「問題があっても、国会議員自らが故人に気持ちをお伝えしようと会が結成され、
多くの国民の心をとらえている」と述べ、引き続き参拝を続ける意向を強調した。





 
inserted by FC2 system